日露戦争後のために読み直してます。そもそも日露戦争自体が朝鮮半島は日本の生命線だ・・・とかいって始めたものなので最大のライバルのロシヤとの講和条約で朝鮮半島での日本の優先的な主権を認めさせてからは（実際にはすでに戦争中、優勢だとみなしてから）やりたい放題。軍事力を背景にした恫喝とおためごかしの保護政策で韓国皇帝と政府を押さえつけ、軍を解体させ民衆の抵抗勢力は村や町ごと焼き払い、農地を農民から取り上げて地元の貴族や有力者に都合の良いように配分してしまう・・・。
これでは恨まれて暗殺対象になってしまうのも当たり前だっつーの。
当時は大国は帝国主義に則って後進国を植民地化もしくは搾取の対象にしており、自らも積極的に侵略していかなければ他の大国に取られてしまう、ロシヤの韓国への影響を排除して韓国を軍事的には太平洋戦争時の沖縄ような盾、最前線にしなければ本土が危ういという恐怖感。経済的にも太平洋戦争時のフィリピンや南洋の島のように資本家やゴロツキの搾取の対象にして甘い汁を吸おうと・・・
明治の政治家は確かに日本を先進国の一員にしようと明確なビジョンを持っていたということで偉いとは思いますよ。小村寿太郎も伊藤博文もそういう意味では偉人ですよ。英雄ですよ。しかし、韓国のような当時の後進国、とはいっても明治時代で考えれば少し前は日本もそう変わらない状態であったろうに、いやむしろ最近まで後進国の同類で今は背伸びしているだけで中身が伴わない未熟さのせいか、その扱い方は極悪非道。人権擁護などという建前もないから徹底してますね。
