なぜ日本は〈嫌われ国家〉なのか 世界が見た太平洋戦争 (角川oneテーマ21)
- 作者: 保阪 正康
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 新書
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例えば、戦後イギリスを訪れた昭和天皇がイギリスの軍人から徹底して冷遇されたとあったんですが、具体例が出ていないので・・・。あまり知られていないことだが・・・などと前置きされては余計に知りたくなります(^^;)
イギリスが日本軍の英兵捕虜の扱いの酷さを知るにいたって、日本を憎むようになったというのはやむをえないと思うんですが、日露戦争、第一次大戦までは日本軍の戦争捕虜の扱いはどちらかというと紳士的だったと思うんですが、いつ酷薄な扱い方に変わってしまったのか、誰が命じたのか・・・
「ザ・パシフィック」のストーリーの元になったユージン・スレッジの「ペリリュー・沖縄戦記」に描写される日本兵の狂気を感じさせる米兵の遺体に対する損壊と陵辱行為が本書でも引用され、米兵の日本兵に対する憎しみを決定づけた事例としていますが、おそらく中国大陸で対中戦争を経験した日本兵が、中国人の行なった同様の遺体の辱めを真似たのだろうと著者は述べてますが、なるほど第一次大戦から太平洋戦争までの間となると、対ソ、対中戦争となるわけですがその間に変わってしまったんでしょうかねぇ。
少なくとも日露戦争では文明人の戦いを標榜していたわけですが、対中・太平洋戦争は鬼畜の戦いになってしまっていたのかと。
- 作者: ユージン・スレッジ,伊藤真,曽田和子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/08/07
- メディア: 文庫
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