Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

ロード・トゥ・トーキョー


レンタルで借りて見てました。Vol.1〜6まで13エピソード。米軍のフィルムを基にしたものですし、もともと限られた貴重な映像資料なので使い回しも多いですが日本軍に関してもかなり詳しい資料になってる、と思います。


それにしても最近の太平洋戦争関連の読書も合わせて不思議なのが当時の「天皇のために戦って死ぬ喜び」という日本人の精神構造というか価値観。大政奉還以前から天皇武家社会に属する層から見てそれなりに特別な存在ではあったでしょうが、庶民、農民にとって天皇がそれほど重要な存在であったとは思えず、反江戸幕府勢力が担ぐ単なるシンボルだったはずの天皇明治維新以後太平洋戦争中、庶民が絶対的な存在と思い込まされるまでの洗脳過程や手法がどのようなものだったのか・・・知らないと太平洋戦争は理解出来ないのかも(^^;)「教育勅語」が全てなわけはないので。


理解出来ないといえば「切腹」してお詫びしたがる将校連。玉砕するなら部下たちと一緒に突撃して敵に一太刀浴びせる根性見せろと。実際そのように死んだ指揮官も多いだろうに。その方が比較的立派だと思うんですけどねぇ。彼らは元々武家の出だったのかな?さほど優秀でも勇敢でもなさそうなのに士官だった者たちは家柄によってその地位を得ていた可能性もあるでしょう。年配に多かったかも知れませんねぇ。それとも幼年学校で教え込まれて、商人農民の子息が侍に憧れてかぶれちゃって「切腹」したがったとか。


まぁ戦中戦後、現在に至るまで「サムライ」への憧れはありますねぇ。戦記もののタイトルにも「サムライ」という単語を含むもの多いですし。身分出自はともかく精神的に自分を「サムライ」と同一視したがる気持ちは分からないでもありません。申し訳ないけど滑稽ですが。