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tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

中華製トイガン「FOOHUI VOISKY SPEED MAX EVA GUN(スペースファイヤーフォックス)」(仮)(「YEAROO SPACE FIRE FOX」) 更新:20240507

「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)

9%offに加えて10%offクーポンが適用されるということで買っておきました。購入時価格5579円。

Amazon商品ページ

パッケージには左上に「FOOHUI」とあり、「VOISKY」というデザインロゴが正面に大きく印刷されているし側面にも印刷されているので、何も知らなければ製品名「VOISKY」、トイガンの名前が「VOISKY」またはバレルに「SPEED MAX EVA GUN」と印字されてるので・・・「SPEED MAX EVA GUN」ですよね?とりあえず、当ブログでは「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)と呼称します。

パッケージデザインは以前に買った「YEAROO FIRE PHOENIX」と同系統を思わせるものです。
tma1.hatenablog.com

パッケージ中身

中身は本体、カートリッジx12、赤弾頭マイクロダーツx30、中英文説明書。(カートリッジのひとつにはパッキンが入ってませんでした)

本体その他

本体は主にナイロン素材でなかなかずっしりしていて握り心地が良いです。スイングアウトのシリンダー弾倉はともかく、上下に展開する放熱機構?のギミックは邪魔(^^;)あとで開かないようにしてしまおう。

カートリッジはZP-5互換だと思うんですが、細部が若干違います。ZP-5純正樹脂、ZP-5コピー樹脂、ZP-5互換金属、「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)付属(以降、付属カートリッジ)の4つのカートリッジに蓄光ゲルボールを装填して撃ってみました。

ZP-5互換金属カートリッジは発射できず。これはカートリッジのリムの厚みが薄くてシリンダー弾倉に深くはまる上に、金属カートリッジのパッキンはツライチで出っ張ってないので気密がガバガバのようです。

6発、ZP-5互換金属カートリッジに蓄光ゲルボールを装填して撃ってみましたが、一発もマズルから出ませんでした。

ZP-5純正樹脂、ZP-5コピー樹脂、付属カートリッジで比べると、付属カートリッジが一番初速が高かったのですが、6発、蓄光ゲルボールを装填して撃ってみると15-28m/s。

白弾頭マイクロダーツも同じ感じで、17-33m/sで特に初速が高いとは感じませんでしたが、30m/s台が出る可能性はありそうでした。

持った時の重さが良いのと、動作の確実性のようなものを感じました。トリガーを引いた時、ハンマーを起こした時、カチッという感触がいい。これと比べると「XYL ZP-5 PYTHON」でさえ動作がルーズに感じます。

上下に展開するギミックはシリンダー弾倉のスイングアウトとは別に動作するようにして欲しかった。展開してると狙えないので、リロード後は必ず戻さなきゃならない。

一応、展開しないように手で抑えてリリースレバー(Nest releaser)を軽く下げることでシリンダー弾倉(Bomb nest)だけスイングアウトできますけど。

マニュアルにはシリンダー弾倉をBomb nestと表記してるので、弾を蜂(BeeかWasp)、シリンダー弾倉を巣(Nest)と見立ててるのかも。「APEX」知らないので分かりませんけど。

マニュアルにもパッケージにもメーカーの情報はありませんでした。

ハンドの形状はほぼZP-5と同じでしたが、先端がピラミッドのような四角錐の頂上のように尖ってます。また、エキストラクターの形状もユニークでした。

ハンド・パーツ
エキストラクター、使用前の状態

どういう効果を意図してこういう工夫をしたのか、非常に興味深いですね。

エキストラクターが削れにくいとか、カートリッジのリムが引っかかりにくいとかあるのかな?

ZP-5が苦手なマズルを真上に向けてトリガーを引く操作でもほとんど引っかからないのはいいですね。付属カートリッジがシリンダー弾倉から抜けにくいということも影響しているのか、いまのところ引っかからないです。

マズルの内径は約11mm、その奥のインナーバレルの内径は約10mmかな?

トリガーを引いた時、ハンマーを起こした時のシリンダーの回転は時計回り。フリー状態では時計回り、反時計回りどちらにも回ります。ハンマーを起こしたコッキング状態では回転しないか、しにくいようです。

Amazon.com(US)にも「FOOHUI」ブランドで出品されてますが、グリップはいまのところ?赤しか無いみたいです。今回購入したものと同じものでしょう。箱の裏側には英文の注意書きなどあって英語圏への輸出版かもしれません。


AliExpressには、「FOOHUI」か「YEAROO」か分かりませんが、グリップが赤、青、緑のものがありました。3000円台で安かったんですけど、追跡不可の発送方法しかないようだったのでやめておきました。

形状がほぼ同じで本体素材がABS製?でショートダーツをカートリッジを使わずそのままシリンダー弾倉に装填して発射する2000円台の廉価版?ショートダーツ版?もありました。バレルに「WING」の表記。Youtubeで動画を見る限り、初速も低いようだしこのショートダーツ版にはあまり興味はないかな。
=>動画でチェックし直したらショートダーツ版のメーカーもしくはブランド?は「SR410」と同じ「金杯玩具」ですね。
=>何故か「WING」の下に小さく「Mech Warrior」のレタリングも。何故?w


同梱の赤弾頭のマイクロダーツですが、付属のカートリッジに対して緩すぎて初速が出ません。白弾頭の方がマシです。パッキンをZP-5のカートリッジのものと交換できるか試してみます。
=>「XYL ZP-5 PYTHON」付属のカートリッジはたくさんあるので、それからひとつパッキンを持ってきて使いました。「付属カートリッジ」と同等のものになりました。

20240505 カートリッジ比較

AliExpressには、これのダウンサイジング版というかPVC製で弾を発射できるもの?、合金製で変形機構ありでダミーの弾を装填できるが発射はできないもの?もしかしたら、同じもので説明が間違ってるだけかもしれないけど、とにかく形は同じで小型のものがありました。

カートリッジ比較

左から「XYL ZP-5樹脂」、「ZP-5互換金属」、「ZP-5コピー樹脂」、「付属カートリッジ」

「付属カートリッジ」(「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)付属)の相違点

1 首のところの段差が二重。浅いので装飾目的か?首より上の先細りテーパー角が「XYL ZP-5樹脂」より若干大きい。
2 リブの上にも段差。浅いので装飾目的か?
3 リブの幅(厚み):約2.7mm。リブ径:約12.1mm。パッキンの出っ張りを含めた長さ:約40.2mm。見た目が一番近い「XYL ZP-5樹脂」はリブの幅(厚み):約2.6mm。リブ径:約12.0mm。パッキンの出っ張りを含めた長さ:約40.0mm。

「XYL ZP-5樹脂」と比べて若干大きいが、先端は外径:約9.5mm、内径:約7.1mmでほぼ同じ。後端のパッキンの内径も約7.1mmで同じでした。

シリンダー弾倉を前に押して操作するイジェクターによるカートリッジの排出は、「付属カートリッジ」以外はリムがエキストラクターにかかりにくく、スムーズに排出できない。

赤いゴムBB弾(7mm)は、パッキンで止まっている状態で発射できた場合は4m先のターゲットをフロントサイトで狙って当てることも可能。パッキンで止まらず先端に近い部分に入ってしまった場合は山なり弾道。

黄色いゴムBB弾(8mm)は、ほぼカートリッジ内で詰まって発射できないが、大きさ不揃いのため、小さな弾を選別して使った場合は発射可能で初速も高い。「ZP-5コピー樹脂」カートリッジを使った場合は安定して発射可能だが、弾道はバラバラ、初速は低く4m先のターゲットを狙うのは難しい。

現状、黄色いゴムBB弾(8mm)の「ZP-5系ハンドガン」でのプリンキングは、「ZP-5コピー」本体に「ZP-5コピー樹脂」カートリッジを使った場合が最適。ただし弾道は山なり。

やはり、黄色いゴムBB弾(8mm)使うなら「YanHu Kar98k」などのライフル系カートリッジ、特に金属製?

20240507

エキストラクターで排出しやすいので付属カートリッジを使いたいんですが、このカートリッジ、なかなか曲者。中がザラザラしてたり成形時の引けのようなくぼみがあったりで質が悪い。

=>「XYL ZP-5樹脂」カートリッジを使うことにしました。


また、トリガーとハンマーコッキングの感触はいいんだけど、シリンダー弾倉の回転が中途半端になることがあります。そういう場合にトリガー引いても弾が飛ばないです。もっと確実に回ってほしいですね。

=>マスキングテープを付けてシリンダーの動きをチェックしたところ、弾ひとつ半、または弾ふたつ分も回ってしまうことがあるようです。回り足りないのではなくて回りすぎでした。


トリガーのすぐ上に逆転防止ラッチのようなものがあるし、シリンダー弾倉側にある溝も本来は反時計回りには回りやすく、逆の時計回りには弾ひとつ分ずつ止まるような形状になっています。が、私の個体だけかもしれませんが逆転防止ラッチの働きが弱いせいでフリー状態で時計回り、反時計回りどちらにも回りやすく、トリガーを引いた時やハンマーコッキングした時に弾ひとつ分を越えて動いてしまうんじゃないかと思います。

「XYL ZP-5 PYTHON」「ZP-5コピー」の逆転防止ラッチ?の形状を見ると、片側は平面で片側は斜めになってます。斜めになっている方からのシリンダーの動きは止めずに逆の平面の方からの動きは止めるようになっています。(「ZP-5コピー」の方は、シリンダー弾倉側の溝の深さのせいでフリー状態でどちらにも回りにくい。本来は「XYL ZP-5 PYTHON」と同じはず)

「XYL ZP-5 PYTHON」のラッチ

「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)のそれは両側が斜めになっているので、どちらからの動きも止めにくそうです。

「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」のラッチ(cylinder stop)

逆転防止ラッチ?(cylinder stop)を押し上げるバネの強さは、「FOOHUI VOISKY SPEED MAX」(仮)の方が強そうなので押し上げるバネが弱いせいではなく、この両側を斜めの形状にしてしまったことが主な原因じゃないかと思います。

修正するには、逆転防止ラッチ?(cylinder stop)の形状を加工したいところですが・・・シリンダー弾倉の溝を深くしてみるのが手っ取り早そうです。分解しなくてもできるので。

シリンダー弾倉の溝?あるいは切り欠き

=>ラッチ(cylinder stop)の形状、よく見たら両側斜めではなかったです。片側が切り落としたように薄いけど平らになってました。なんでこんな複雑な形に・・・

ということで、シリンダー弾倉の溝を深くしてみます。


結構、深く掘ってみたけど回り過ぎは防げないですねぇ。仕方ないからちょっと分解してラッチ(cylinder stop)に瞬間接着剤を盛ってみたんですが・・・カチッと止まらないです。

溝の形状とラッチ(cylinder stop)先端の形状をちゃんと合わせればカチッと止めることができそうな気がするんですけど。

トリガーを引いたりハンマーコックするときは、ゆっくりやるとズレにくいようです。

「VOISKY SPEED MAX」右側内部
「VOISKY SPEED MAX」左側内部
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「VOISKY SPEED MAX」ピストンとスプリングなど

内部は金属パーツも結構あってレールが上下に展開する構造は意外と複雑でした。

メインスプリング 線径:約1.4、外径:約13.4、長さ:約74(mm)、AP(ピアノ線)

スプリングガイド 直径9.0-10.6(mm)の先細り(亜鉛合金)

ピストン 外径:約19.2(mm)

ピストンヘッドは黒いゴム。シリンダーからノズルに伸びているチューブはシリコンで柔らかいものでした。


エキストラクターでの排出を諦めて「XYL ZP-5樹脂」カートリッジを使ってみましたが、白弾頭のマイクロダーツの初速は20m/s台で安定してしまいました。4m先のターゲットだと山なりの弾道しか選べない・・・内径:7.1mmだと緩すぎる気がします。

「バズビー AW サンダーショット」に内径:7mmのアルミパイプを使って場合はなかなか良い感じでした。ノズルから噴出する空気の容量と流速?が十分あればタイトなバレルの方が初速は上がるんでしょう。

カートリッジに合わせた約40mmのアルミパイプをシリンダー弾倉に詰めて試してみようと思います。


残念、ダメでした(^^;)