Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

今日のHA-1A


今日の真空管SIEMENS ECC83、RCA 12AU7A、SOVTEK EL84Mの組み合わせです。この組み合わせでのSIEMENS ECC83が非常に良いです。これまたジャンク球のひとつでしたけどまだまともに使えた・・・どころの話ではなくて手持ちの真空管の中では一番良いです。


何が良いかってRCA 7025と比べると良く分かるんですけどディテールの再現がピカイチ。弱音などはっきり聞こうとボリューム上げようものならRCA 7025(やっぱりこのジャンク球はちょっと音がおかしいみたい)ではワーっと全体にうるさくなって過剰な響きが細部を逆に隠してしまいますが、SIEMENS ECC83ではボリューム上げなくてもディテールが分かるし、ボリュームを上げてもあまりうるさくならない。


ディテールの再現で言うとelectro-harmonix 5751EH GOLDとBOGEN 12AX7/ECC83がSIEMENS ECC83とほぼ同じくらいですが、SIEMENS ECC83の方がよりメリハリがあって響きが綺麗に感じます。electro-harmonix 5751EH GOLDは響きに厚みがやや足りない感じです。


聞き比べで試した中でこのディテールの再現が足りないと感じるのが・・・SOVTEK 12AX7LPS、SOVTEK 12AX7WA、松下 12AX7(T)などはローノイズですが細部が足りない気がする球です。まだ他の真空管を全部は試していないんですが、これまではBOGEN 12AX7/ECC83(一応本物のMullard)が手持ちの12AX7系の中ではディテールも含めて一番音が良かったので、多分SIEMENS ECC83がこの中ではベストでしょう。はっきり言って惚れました。Telefunken製では無いみたいですが結構古いスムースプレートのものです。


本物のTelefunkenにも興味ありますけど高くて・・・というか自分の中では価格と価値が釣り合ってない気がしてもったいないんですよね(^^;)小市民の楽しみとして誕生日かクリスマスにでも買うべき贅沢品という認識ですから(笑)


そういえば最近アキバフンケンのECC83は使ってませんでした。一応使ってみようかな。多分Eiの物なんで悪すぎることは無いはず。


(続き)


アキバフンケンを出してきたんですが、ふとSIEMENS ECC83と比べて見てギョッとしました。そっくり・・・・。細部を見ると色々違うんですけど、ファクトリーコードらしきものが良く似ています。2段あって上は両者とも「2A1」に見えます。下は少し違っているんですけど。


同じスムースプレートで寸法はほぼ同じですが、アキバフンケンの方は四角いサイドホールが左右で1と2で非対称。SIEMENS ECC83の方が2と2で左右対称。プレート貼り合わせの部分の四角い穴の長さは若干異なっています。


イカ板の上部では両者ともゲッターリングのステムは1本で形状は丸くて天使の仮装の頭の輪のような付き方なのでこれがHaloゲッターでしょうか。そしてグリッドの支柱のマイカ板の上に突き出た部分がアキバフンケンでは銅のようです。SIEMENS ECC83の方はクロムメッキの鉄芯?そしてアキバフンケンのプレートの突き出た部分はゲッターステムの付いている部分以外の3箇所とも折り曲げられてます。


外目で見た違いはこんな感じでしょうか。


まさか・・・と思いながら聞き比べましたが・・・音は全然違います。ホッとしました(^^;)


アキバフンケンの方は滑らかですけど平板でディテールの出ない他の球と同じ感じ。素性の明らかでないSIEMENS ECC83の方は立体的で複雑なディテールと陰影を持ち「ジャイアントロボVII」の「大団円へのプレリュード」の出音から音の違いが分かります。


それにしてもこのSIEMENS ECC83のロゴを持つスムースプレートの球の素性が気になります。SIEMENSのマークは無いし、SIEMENS ECC83って普通はリブつきのプレートのようだし。


でも、音が良いから・・・まぁいっか(笑)