Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

DPF-7002改いじり AD823AN


I/V変換にAD823ANとOPA627BPのミックスで使ってみてOPA2604のみの場合よりも好みだと感じたのですが、果たして合成された出力(電圧のはず)でどちらのオペアンプのキャラクターが支配的なのか?と疑問でした。

I/V変換 AD823ANのみ、LPF回路 OPA2604AP


それでAD823ANを1ペア新規に購入してI/V変換にAD823AN×4、LPF回路(差動アンプ兼?)にOPA2604AP×2にしてみました。


音はやっぱりガラリと変わってしまい一言で言うと線が細くなった感じ。加えて空間表現が乏しくなってやや平板になったようです。インバルのマーラー2番では耳を澄ますとインバルのテテテという歌?が聞こえることには聞こえますが聞こえる位置も違って演奏そのものとの分離が悪いです。


ただボーカルは前に出てくるようです。小坂由美子の「テッカマンブレード」OP・ED関係のボーカル曲を挿入歌「マスカレード」とまとめて聴くのが最近のお気に入りなんですが(「マスカレード」良いです。劇中の映像と合わせるともぅ最高(^^;)名シーンだと思います)、以前のオペアンプ構成だとボーカルの伴奏との分離が悪かったんですが、この構成ではボーカルが浮いてきます。ただし声そのものの生々しさという点では、I/V変換系のオペアンプをいじる前にLPF部にOPA627BPを付けていたときの方が良かったと思います。

I/V変換 OPA627BP+AD823AN、LPF回路 AD823AN


これで3時間ほど聞きましたが、別の組み合わせを試したくなって、I/V変換にOPA627BP、AD823ANの混成。LPF部にAD823ANにしてみました。


やっぱり、OPA627BPを合成するだけで中低域の響きが増して音の線が太くなる感じを受けます。ただLPF部のAD823ANがOPA2604APとは異なる特性を持つせいで、I/V変換にAD823AN、OPA627BPの混成。LPF部にOPA2604APだったときとはまた音が違います。それと電源入れてすぐに気が付いたけどややノイズが増えるようです。


ボーカルにはまだ分離の良さを感じます。多分、LPF部にOPA2604APを付けていたときと比べると響きが少なくて分析的な聞き方に向いてるような気がします。

I/V変換 AD823ANのみ、LPF回路 OPA627BP


ついでにI/V変換はAD823ANのみ。LPF部にOPA627BPを乗せてみました。これは・・・I/V変換 AD823AN+OPA627BP、LPF回路 OPA2604APの組み合わせに近い太い音がします。小坂由美子の「REASON」の冒頭のギターの音からして違うし、ボーカルの生々しさは・・・I/V変換をいじらずにLPFをOPA627BPに変えた時に近いと思います。


結局、OPA627BPの音としてのキャラクタが一番出るのは出口に近い部分ってことに?しばらくこのままでいいかな。このオペアンプ構成でリチャード・サウザーの「イルミネーション」聞いたけど、非常に良いです。ディテール、立体感がこれまでで最高。


I/V変換には応答特性の数値の良いものを置いてLPFまたは差動アンプには音としてのキャラクタが好みのものを置くのが良いのかもしれません。


次はI/V変換にOPA2134を試してみるつもりです。そしてその次は・・・フッフッフのフ、OPA637BPを予定してます。