- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/19
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「月刊アフタヌーン」でも「戦場のローレライ」が話が後半にきているようですが、前評判が良かった割りに一般に評価が渋めの映画版「ローレライ」借りてみました。
個人的には面白いほうだと思いました。確かに色々とひっかかる部分もあります。CGの質感に関しては「ブラザーフッド」にも負けてるなという感じが(^^;)水中シーンはともかく水上シーンはいかにもCGな感じが残念です。さすが樋口監督、個々の絵のレイアウトは良いと思うんですけど。
役所公司も含めて旧日本軍の軍人らしさを感じないのは・・・最近の日本人の身体的特徴が変わってきているというのもあるでしょうが・・・まず髪型なんでしょうね、問題は。
それでも、ローレライ・システムのビジュアライズというのは良くできていたと思います。原作は読んでいないんですがローレライ・システムを使った戦闘には魅力を感じました。
ささいなことで印象に残ったのは鍋坂?ですか、軍医長のライカを羨ましそうに見ながら「写真家になりたかった」というシーン。戦争の何が許しがたいかといえば、何かになりたい希望を持ち、実際に何かになれたかもしれない若者がその夢を果たせずに死んでしまうことかなと。
「何々になりたい」というのは不思議な言葉だと思います。多くの場合には何かの職業に就業することを指していますが、「なる」という言葉にはそれを越えたもっと遠く大きくもっと夢を感じさせる響きがあります。何かになれた大人は、少なくとも何にもなれずに死んでしまった子供たちより幸せだと思います。たとえ、何かにはなったけど挫折してしまった場合でも。
そう考えると「ニート」というのはとてももったいないことだと思います。ただ、人間生きてる限り何かになれるチャンスはあるでしょう。