Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

オペアンプの使いどころ


HA-1Aでときどき気になっていたジーという音がHA-1Aのものではないことが、先日たまたま分かりました。LEDのせいでノイズが出たときにMuVo^2を繋いで聴いていたらジーというノイズが皆無だったので。


それでDPF-7002かC-711MLTDかということでそれぞれ単独でつないで聴いてみるとDPF-7002で聴こえます。さて、DPF-7002はCDの回らない原因も完全には突き止めていないし(CDのスピンドル・モーターに電力を供給するオペアンプかその上流のトランジスタだと思うんですが)潜在的な不具合はありそうな予感はしていました。


厄介だなぁ・・・で、あまりにも嫌だったんで現実逃避でC-711MLTDのオペアンプを変更することにしました。C-711Mジャンクのオペアンプを調べたときにLTDのをいじろうと思いついたんですが、C-711MLTDのオペアンプは電源部にひとつ、DACの直後にひとつ、LRチャンネルのLPF?にそれぞれひとつずつの合計4つ。


C-711MLTDでは最近、BB OPA2604AP、TI NE5532P、PHILIPS NE5532AN*2という組み合わせにしていてほとんど光デジタル出力をDPF-7002に送るトランスポートとして使っていました。HA-1Aにアナログ出力をつないでみましたがジーという音はほとんど感じませんでした。で試しにTI NE5532P、TI NE5532P、BB OPA2604AP*2に変更。HA-1Aにつないで聴いてみたら・・・あれ?ジーという音が気になる・・・変更前は気にならなかったのに。


で、ひとつひとつ差し替えで確認しようと電源部のオペアンプをC-711MLTDの元のオペアンプ JRC NJM4565DDへ交換することから始めたら、この交換だけでジーという音がほとんど気にならないレベルになりました。うーむ、電源部のオペアンプがミスマッチ?


DPF-7002の場合は、もともと頻繁にオペアンプをとっかえひっかえしていましたが、トランジスター群の近くにある2つのオペアンプのうち右側にBB OPA627BP、左側にTI NE5532Pとしていました。(音に関わるDAC周辺のオペアンプはSILタイプなので保留中。OPA627BPなどDIPをSILのピン配置にする変換基板でも作ろうかと思ってます)その2つ共DPF-7002の元からのJRC NJM4558Dに変更しました。すると確かにジーという音は小さくなりました。が、C-711MLTDよりははっきり感じられるような気がします。オペアンプ周辺のパスコンは元のセラミックコンデンサのままなんですが、色々いじったせいで何か変わってしまったかも?SBDと巨大コンデンサのせいのような気がしますが・・・?


この際だから他にもっと相性の良いオペアンプはないものか?と思ったら昨年10月に購入したまま未使用のJRC NJM2068Dがありました。で、2つ共JRC NJM2068Dにしたところ・・・うひょー、クリアかつパワフルなサウンド。正確に言えばまだほんの微かなジーという感じはありますがもう音というより微かな感触という程度で音楽を聴こうとすれば間違いなく意識から外れる程度です。

追記:シャーシ上面カバー外した方が音が良いような?気のせいかな?


多分、BB OPA2604APにしてもOKだろうと思います。

追記:残念ながらBB OPA2604APもどちらかといえばジーという音が気になる部類でした。根本の原因はオペアンプではなくて、オペアンプの種類によって単に増幅されているだけというような気がしてきました。またHA-1Aのボリュームを上げてもジーという音のレベルは上がらないように感じます。交流電流のノイズのような気が。

ノイズが皆無に思えたときというのは、音源がMuVo^2であっただけでなく電源ケーブル、電源タップも違いました。現象の切り分けがまだ足りないかもしれません。


追記2:SONY CDP-555ESJをHA-1Aにつないで聴いてみたらジー音無し。ということでやっぱりHA-1Aのせいじゃないことは確か・・・ということになりました。DPF-7002とC-711MLTDのSBDの後にコイルでも入れてみようかな


電源部に使うとノイズが大きくなるBB OPA627BP、TI NE5532PとクリアなJRC NJM2068D、JRC NJM4565DD、JRC NJM4558Dの共通項というのは勉強不足のため分かりません。位相補償回路の有無では無いようです。バイアス、インピーダンスなどデータシートをプリントアウトして見比べてはいますが、良く分かりませんがオーディオ向けに特化している特性が何かまずいんかなぁくらいしか見当が付きません(^^;)


追記:抜き取ったオペアンプは私の場合、ホーザンのハンダごて用ラバー砥石で磨いてCAIGを塗布しています。