Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

HA-1Aのヒューズ交換(1年経過後)


2005年の9月(http://d.hatena.ne.jp/tma1/20050909#p2)にISOCLEAN POWERオーディオグレード・ヒューズをHA-1Aに装着してから約15ヶ月経過しました。この間にも、時々外しては接点No.1やケイグで導通の賦活っぽいことをしてきましたが、そろそろ新品に交換してみようかなと思いました。この時期になると何故かマーラーの曲が気持ち良く感じます。少しの出費で音質向上が図れればいいなと思いまして。


価格は、前にキムラ無線で買ったときは2800円だったんですけど、ブログでも既に書いたとおり昨年11月頃に標準小売価格が630円上がって3780円になったせいで、3400円でした。


さて15ヶ月経過したヒューズを装着したままのHA-1A、別に音に不満は無いんですけど・・・本当にメーカーが説明書に書いているとおり、3〜6ヶ月で劣化してしまっているんでしょうか?これで比較してみて15ヶ月経過しても変わりないなら定期的な交換など必要ないと思って良いはずですね。


さっそく外見を比較すると・・・金メッキのキャップの色合いが微妙に違います。今回買ってきた新品と比べると古い方は赤っぽいです。新しい方は明るくて黄色っぽい金色に見えます。これが劣化のせいなのか製造ロットの違い(製法や材質の違い)によるのかは、まだ何ともいえません。また1年後くらいに新品を買ってきて3本を並べてみれば多分分かるでしょう。でも、古い方は接点No.1やケイグを使ったりしてますからそのせいでは無いとも言い切れないし・・・。


写真で新旧がどちらか分かるでしょうか?肉眼ではもっとよく分かりますが。


外見はともかく、問題は音の方です。見かけに多少違いが出てもHA-1Aから出てくる音が変わらなければ交換の必要なし・・・ですから。


と、その前に告白しておかなければなりませんが、Windowsのアプリケーションで可聴周波数帯を調べるソフト(mamimi.exe http://masudayoshihiro.jp/software/mamimi.php)があって、それでSTAX SRS-3030のように20kHz以上まで軽く再生できるヘッドホンを付けて調べたところ、15kHz以上は聞こえないことが最近分かりました。(下の方はこのソフトの限界の20Hzを聞き分けられます。)


加齢による自然なものかイヤホン、ヘッドホンを常用しているための難聴なのか、生まれつき低音寄りの耳なのか分かりませんが・・・少なからずショックを受けまして、しばらく憂鬱でした。


が、考えようによっては高い音は耳障りな場合が多いので聞こえない方が音楽を心地よく楽しめるんではないかと(^^;)中高年でピュア・オーディオにはまる人が多い理由のひとつにはこういうこともあるかなぁなどと脳天気でいくことにしました。


で、肝心の音の方ですが・・・うん、これはプラシーボ以上の違いがあると分かると思いますよ。接続機器や電源の質など環境にもよると思いますが、このISOCLEAN POWERオーディオグレード・ヒューズを最初に装着したときにノーマルのヒューズと違いがあると分かったのなら、新しいヒューズの方が良いと感じると思います。


今回、ヒューズの処理は付属のクリーニング用不織布で軽くだけど念入りに拭ってケイグの金メッキ用だけを使っておきました。取り扱いはもちろん手袋をして。今回も一応、左右の向きを変えながら試して結局HA-1Aの背面から見てヒューズの「ISOCLEAN POWER」のロゴが正立する方向が気に入りました。


例によってER-4Sを装着したまま電源ONして真空管が安定するまでの雑音も聞いて、ボリューム最小の無音時のホワイトノイズをしばらく聞きましたが、ホワイトノイズの質からして変わると感じるんじゃないでしょうか?レベルが下がったわけではないと思いますが耳障りな感じが和らいだように思います。


私は最近、HA-1Aのヘッドホン出力のインピーダンス切り替えSWを最低にしています。ER-4Sにあわせたインピーダンスでもホワイトノイズを無視しようと思えばできなくはないですが、ホワイトノイズはできれば無い方がいいですから。


二週間前に交換用のヒューズを買ってきたんですが、それから交換したときの音の違いを聞き分けようとPC->DPF-7002->HA-1A->ER-4Sでマーラー交響曲全集やその他を聞いてきました。PC側の再生ソフトはFrieve Audio(http://www.frieve.com/frieveaudio/)です。


昨年末に買ったエリアフ・インバルマーラー交響曲全集はDENONの原盤を使った廉価版BOXで演奏は好きなんですが、録音はいまいちS/N比が良くないように感じてました。同じマーラーでもバルビローリのart盤の5番などと比べたりするとやっぱりそう感じます。


マーラー:交響曲全集、大地の歌(15枚組)

マーラー:交響曲全集、大地の歌(15枚組)

マーラー:交響曲第5番

マーラー:交響曲第5番


ヒューズを交換すると微妙にですけどS/N比が向上したかのようなもやが晴れたような感じ(毎度陳腐な表現でお恥ずかしい(^^;))を受けます。余韻などディテールが分かりやすくなって私の音像の描き方からしてヒューズ交換前よりも上方に浮かび上がったような印象です。


どんな音源でもそうかというと・・・私が良く聴く坂本真綾の「Hotchpotch」やアニメのサントラ「十二国記」や「千と千尋の神隠し」なんかは元々聞きわけられるだけの音がよく聞こえているせいかそれほど違いは感じません。ややもやっとした印象の音源で効果を感じるような気がします。


さてこのヒューズ・・・うちのHA-1Aではそれなりに交換の効果が感じられましたが、それがコストに見合うものかどうかについては個々人の価値観次第ですので・・・個人的には年末にちょっと贅沢をという私の小市民的なささやかな幸せを演出するには相応しいものだと思ってますけど(^^;)


真空管をちょっと評判の良い銘球に変えてみたい気もしてきました。ONKYO SE-200PCIも15000円台の通販ショップを見つけて予約してありますし、この冬はオーディオ熱ちょい再燃か?という感じになってきました。


追記:12/6、ONKYO SE-200PCIも最安値14000円台突入です


追記:12/8、ONKYO SE-200PCIは最安値13000円台突入です。あぅあぅ