ER-4Sを購入して丸1年が過ぎました。現在も快調で音楽鑑賞のメインに使っています。
イヤーチップはずっと黒スポンジを使っています。洗って再利用することでもたせていますが、それでも製品に付いてきた分はとっくに全部使ってしまってグリーン・フィルターも使い切りました。
スポンジ、フィルター共に買い置きをしているので問題ありませんが、フィルターについては特に不具合も感じないのに交換してしまっているので無駄なことをしてしまったかな?と反省。今年はもう少し合理的な(ケチケチ道的な)使い方をしたいものです。
ふと思いついてシリコン・ゴムのイヤーチップを久しぶりに使ってみましたが、黒スポンジに慣れた耳には音が篭って聞こえてしまいます。ホワイトノイズや高域が抑えられるのでまったりした音になるんですが、響きもディテールも若干つぶれてしまうように感じます。
また個人的に耳道の形が左右で違うせいでシリコン・ゴムのイヤーチップを使ったときの音の聞こえ方が左右で大きく違ってしまいます。左がはっきりくっきりで高音よりに感じ、右がこもった感じになります。もともと左右の聴力も若干違うようですが、3段フランジの出口が右の耳道にふさがれてでもいるような感じです。
もしかしたら、3段あるうちの先端の段を切り落として2段にすると良いかもしれないと思い、試してみました。
先端の段を切り落としてまずそれをER-4Sのステムに付け、その上に2段になった方を付けます。そうしないとフィルターのはまったステムとチップの穴の縁の距離が取れず、耳垢などが直接付着しやすいと思ったからです。
これで装着してみると期待通り、左右の聞こえ方の違いもほとんど無くなりましたし、耳奥の圧迫感も軽減されました。音自体もチップのカット以前より高音が聞こえやすくなったと思います。
ですが、やっぱり黒スポンジよりもボリュームが小さく感じディテールが聞き取りにくいので、私は黒スポンジを愛用しようと思います。
例えば、リマスター版「ジャイアントロボVII」は管楽器の金具がカチャカチャ鳴る音やホールの残響などは黒スポンジの方が良く分かります。黒スポンジはよくスカキンだと言われますが、低音が効かなくなるわけではなくて高音が聞き取りやすくなるために慣れないと相対的に低音が弱くなったような感じを受けるんだと思います。
黒スポンジはシリコン・ゴムのイヤーチップより圧迫感が少なかったり、ゴソゴソするタッチノイズも少ないし音量も取れるのでオススメです。
追記:今回、黒スポンジを常用するのに慣れた耳でシリコン・ゴムを使って感じたのは・・・ER-4Sでエージングというのは「耳の慣れ」に他ならないな・・・ということです。最初はシリコン・ゴムの方を使って慣れようとしていたんですがその頃は今のような聞こえ方だったという記憶はありません。人間の知覚というものは不思議なものです。ちなみに生まれながらの全盲の人というのは成長するにしたがって健常者が視覚に使っている脳の領域を聴覚に割り当てるようになるそうです。
HA-1Aもちょっといじりました。
ISOCLEAN POWERのヒューズは使用し始めてから半年以上経過したのですが、もったいないので交換は1年後ということにして今回はCAIGの金メッキ用でキャップと端子をクリーニングするだけにしました。
内側のフレームについては制振対策を強化することにして、ドライバの柄でコンコン叩きながら高い音がしなくなるまでfo.Qのパーツ用シートを細かく切ったものをポイントと思われる場所に貼っていきました。
また下部基板の大型電解コンデンサの頭やヘッドホン端子のミュート回路かな?リレーボックスに電磁波吸収シートを切ったものを貼り付けました。(オヤイデのではなくて協和電線産業のもの)
そしてアルミカバーにミノムシ・クリップ付きアース線を付けました。というのはカバー無しの方がホワイトノイズが少ないように作業中に感じたもので、まぁ念のためということで。
電磁波対策の方はHA-1AよりもDPF-7002やC-711M LTDの方でもっと試したいのでグリーン・カーボランダムを取り寄せ中です。
追記:ISOCLEAN POWERのヒューズとHA-1A側の端子にSETTEN No.1を塗ろうと思ってフタを開けたら・・・くっさー(^^;)
SETTEN No.1ってこんなに臭かったかなぁ・・・なんか有機物がいたんでいる感じでかすかに生ゴミを思わせるニオイがするんですが?保管に気をつけろというような注意書きはなかったけど。