最近、会話を録音しておきたかったな・・・と思うことが何度かありまして、PC-SUCCESSで7200円、送料無料なのを見つけたので買ってみました。
昔のマイクロカセットテープを使ったものの印象があったので、箱を開けてその小さいことスリムなことにいまさらながらですが、感嘆しました（大袈裟）(^^;)
音質はSPとLPしか比べていませんが、LPはとても実用レベルとは思えませんでした。LPではブチブチ途切れ途切れのように聞こえて、いったいどんな用途に向くのか分かりかねます。
SPでは約8時間録音ができることになっています。5千円以上のボイスレコーダーでは決して大きな容量とはいえませんが（64MB）、USBケーブルでPCに繋ぐことができるのでPCでバックアップできることを考え合わせると十分だと思いました。
PCへのバックアップはUSBケーブルで接続すればPA-VR10PC本体がマスストレージ・メディアと認識されるので簡単です。ただし・・・そのままではPCで再生できません。添付の変換ツールを使っていったんwaveデータにしなければなりません。元は拡張子.s16ですが圧縮されているようで、例えば20秒で40kBの.s16が変換ツールを通すと300kBの.wavファイルになります。これを別のエンコーダーで16kbps 8kHz モノラルのmp3にすると約40kBになります。なお変換ツールで変換するためには必ず、HDDにデータを移してからでないといけないことになっています。
PCと連携して使う場合、PA-VR10PC本体内のフォルダ名やファイル名を変更するとまずかったり本体内のデータをPCから上書きするとトラブルの元になったり、ファイル管理を中心に色々と使いにくい面もあります。一番の問題はPCにバックアップしたデータがそのままでは再生できないことでしょう。変換ツールよりも再生ツールの方が欲しいものです。
一方、電話を直接録音するためのアダプタが標準添付であるのは私にはメリットです。モジュラー・タイプのケーブルで本体と接続されている受話器なら本体との間にアダプターを挿入してPA-VR10PCのマイク端子から録音できます。録音時の音量は調節できません。PA-VR10PC側の感度と電話機側の送話／受話の音量で何とかしないとなりません。
試行錯誤して、私が使う場合にはコーデック（音質）はSP、録音感度はLOW、録音時の無音部分スキップ機能はOFFというのが使いやすそうだと思いました。無音部分スキップ機能は便利そうだと思ったんですが、録音開始時、再開時に必ず頭が切れてしまって・・・男性の低い声や、マ行の音などは音声の頭が切れる原因になるようです。
実際に電話機の通話を録音しましたが、そばにあるPCやモデムのせいなのか感度をLOWにしていてもブーというかズーというような背景ノイズが結構入っています。アダプター周りの電磁波対策が必要かもしれません。電話機アダプターを使わずに内蔵マイクで録音した場合は、このノイズはもっと小さくなります。が、聞こえることは聞こえます。
本体内のデータやPCのバックアップの管理については、まず１〜４のフォルダを月ごとの使用に割り当ててフォルダごとのバックアップを行うことにしました。
個々のデータはPA-VR10PC本体内ではフォルダ＞ファイル番号やタイムスタンプで識別することになりますが、タイムスタンプの表示はPA-VR10PCのディスプレイでは録音の「日」「時：分」なので「月」が分かりません。なので、１〜４のフォルダを月ごとの使用に割り当てることにします。PCにバックアップすればファイルのタイムスタンプは「yyyy/mm/dd hh:mm」で表示されるので管理はPCでの方がやりやすいはずですが、変換しないと内容を確認できないので・・・。重要なデータは表計算ソフトのデータベース機能を使ってファイル・パスと録音日時、内容の概要、コメントを組み合わせてデータベース化しようと思い、StarSuiteでベースを作りました。
その他、ファイル中の任意の場所にイベントマーキングというブックマークのようなものをつけることができ、イベントマーキング間のリピート再生やサーチもできますが、PCにバックアップするとマーキングは消えてしまうらしいのでちょっと不便です。
他にも、再生速度は３段階（SLOW、NORMAL、FAST）、時間指定録音、時間指定再生、アラームなどの機能があります。詳細は下記URLやPDF形式のマニュアルをダウンロードしてみてください。
http://www.sharp.co.jp/products/pc_mobile/voicerec/prod01/pavr10pc/index.html
表示部にバックライトが欲しかったり、待機状態（時刻表示）から録音待機状態への移行時間がもっと短ければ良いのにとか不満もありますが、私の考える用途には今のところ十分だろうと思います。
