DVDの音声をMuVO~2に入れて再生しながら下巻を読んでいるところです。映画の方は登場人物の複数のエピソードを一人の人物に盛り込んだりしているので多少混乱しますが、映画の映像を思い浮かべながら読むのに難しいことはありません。
原作の良いところは映画では全く描かれなかったアイディード派というより、モガディシュの人々の事情が詳しく書かれていて事件の背景を理解するのに参考になりました。
集まってくる群衆の中でアイディード派の民兵の割合は少なく、ほとんどが一般市民だったというのが事件の異常性を物語っています。民兵が楯や隠れ蓑に使うために追い立てたからとかアイディード派の虚言による扇動のせいだけではなくて、アメリカ軍への純粋な憎しみから復讐に駆られた場合もあったということで・・・。
デルタやレンジャーが行った作戦の中には、映画で描かれた幹部の拘束だけではなくて、土地の長老も含む指導層をミサイル攻撃で一掃してしまおうという乱暴な作戦もあり、市街地の民家に十数発のミサイルを撃ち込んで無関係の女子供を含む犠牲者も出していたそうで、当時は市民の多くを敵に回していたらしいです。
