Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

ゼロ・ダーク・サーティ

911にちなんでウサマ・ビンラディン暗殺を描いた「ネイビー・シールズ チームシックス」「ゼロ・ダーク・サーティ」などがHuluで同時に配信されました。


ネイビー・シールズ チームシックス」の方は、傑作映画「ネイビー・シールズ」の続編かと勘違いして前にDVDを借りたことがあります。続編では無かったし、傑作とも言いがたい、TV用スペシャルドラマで映画としてみると「ナショナルジオグラフィック」のドキュメンタリーにちょっと色を付けただけ程度でしたが、基本に忠実というか・・・


ゼロ・ダーク・サーティ」の方はまた視点が違っていて、上映時間の半分はアブ・アフメドという重要人物なのに透明人間のように存在が隠されてきたビンラディンの側近の炙り出しに費やされていて主人公はそれを行ったCIA分析官。ちなみに上映時間は「ゼロ・ダーク・サーティ」の方が約1時間も長いです。


そして、冒頭、画面真っ黒のまま911事件の当時のおそらく肉声(今回視聴したのは吹き替え版でしたがサラウンドが効いていました。ここだけバイノーラル録音あるいはホロフォニック?)が多重に流れ、そして、2001年以降も世界各地で実行されるアルカイダのテロも描き、同僚のCIA局員も自爆テロの犠牲になり・・・とテロへの怒りを感じさせる描き方。


一方、対テロ対策に関しても容疑者や捕虜への拷問を禁じるオバマ政権の方針転換とビンラディン個人の捜索よりも繰り返されるテロ計画そのものへの対処を迫られた結果の組織の縮小や予算の制限なども描きつつ・・・。


最終的にはビンラディン潜伏先へのシールズの襲撃に至るわけですが、「ネイビー・シールズ チームシックス」との大きな違いは・・・ビンラディン愛用のAK47は登場せず、コードネーム「ジェロニモ」作戦をリアルタイムで見守っていたというヒラリー・クリントン他高級官僚も画面には一切登場せず、現地で邸の監視を行ったりしたCIAの工作員パキスタンでどうなったかにも触れず・・・ってところでしょうか。


あと「ゼロ・ダーク・サーティ」では襲撃に使われたヘリがステルス型ブラックホークエリア51で開発されたいかにもステルスな外見だったというのが、マジか?とw


二機のうち一機はおしりを壁に引っ掛けて墜落し、シールズの退去時に爆破処分されたらしいですが、普通のブラックホークと較べて高価だったろうなぁと。


個人的には「ゼロ・ダーク・サーティ」の方が好みですが、「ネイビー・シールズ チームシックス」も先に見ておいた方が理解しやすいかなと思います。


アブ・アフメドの愛用した車がSUVで特定に繋がったり、ビンラディン愛用のAK47が特定に繋がったり、ISのザルカウィも確か50万以上もする高級腕時計をしていたり、意外と聖戦の戦士たちも物欲まみれというか偶像崇拝しない代わりに物にこだわるのが何とも人間的というか・・・。