Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

DPF-7002 オペアンプ交換 OPA627BP


音の良さで定評のあるバーブラウンのOPA627BPを使ってみました。


これまで使ってきたOPA2604APが二回路内蔵のデュアル・オペアンプなのに対して、OPA627BPは一回路内蔵のシングル・オペアンプなのでDPF-7002の基板上に先日装着したひとつのDIPソケットにふたつのOPA627BPを載せなければなりません。


データシートをhttp://www.alldatasheet.com/などで検索してピン・アサインを比較すると、どの線をどう配線すれば良いかということはすぐに分かります。二つのシングル・オペアンプに電源供給線のV+とV-を分配してやり、それぞれのoutputと+input、-inputをDIPソケットの該当するピンにつなげればいいだけです。


図に描いて検討したところ、二つの8ピンソケットを並べて、それにまたがるようにもうひとつ8ピンソケットを配置すると最短で配線することができることが分かりました。ですが、リード線でやるにはちょっと細かすぎて諦めました。


http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0223/nishikawa.htm


には、16ピンのソケットを使って配線している自作例もありますが、今回は既製品の変換基板を購入しました。


http://eshop.diyclub.biz


です。国内でも販売というか配布をしている自作者もおられるようですので探してみると見つかるものです。私はPayPalのドルの残高を使えるのでここにしました。


写真で基板を見ると、ちょうど図に描いて検討したのと同じ3セットの8ピンを互いにまたがるように配置したものでした。


OPA627BPは普通のショップで購入しようとするとひとつ3,000円から4,000円もします。DPF-7002の2箇所のオペアンプを交換するとなるとOPA627BPが4つ必要になるので合計金額は結構なものになります。


ちょっと探してみたら変換基板を配布しているところで、OPA627BPも1つ2,200円で購入することができるとありました。迷いましたが、やっぱりPayPalのドルの残高を使えるということで海外のショップから購入することにしました。送料合わせて4つで64ドルほどになりました。1ドル=118円として7552円なのでまあ良い買い物でしょう。


変換基板とOPA627BPが今日までに揃いましたので、他に必要なICソケットや連結ピンなどを買いに秋葉原に行きました。http://eshop.diyclub.bizの変換基板にはピンが付属していないので20ピンとかの連結ピンというのを買ってきて4ピンずつ切断して使います。


実は、ちょっと失敗があって基板をひとつダメにしました。秋葉原のパーツショップで両端オスの8ピンソケットを見つけたのでそれを使えば連結ピンよりもしっかり足が平行なものにできると思ったのですが・・・両端オスのソケットを半田付けしてしまった後で、これではふたつのソケットの足を半田付けできないことに気が付きました。逆にふたつのソケットを先に半田付けしても今度は両端オスのソケットの半田づけができなくなります。ちょっと考えれば当たり前のことだったのに(^^;)


半田を除去して取り外そうと試してみましたが、しっかりくっついていて取れず、この基板は諦めました。念のために1枚余分に買っておいたので大丈夫ですが。


結局、変換基板の組み立ては、連結ピンを4ピンずつに切り離して8ピンソケットに挿して固定してその上から変換基板を載せて半田付け。固定用のソケットから抜いてピンの余分な長さをカット。変換基板に8ピンソケットを2つ載せて裏返し、半田づけして完成・・・となりました。(ソケットは使わない方が音が良いという話も聞きます)


ちょっと厄介だったのが、連結ピンの切り離し。金工用の小型ニッパで切ったら、切れるというよりちぎれて切断面の一方のピンはプラスチック?部分が割れてピンがむき出しになりました。かといって普通のカッターではほとんど切れないし。


とりあえずP-カッターでくびれた部分を忍耐強く両側から筋彫りを繰り返して細くしてからニッパーで切り離しました。こんなときプラモで使うハセガワのエッチング・ソーが手元にあれば・・・と思いました。(追記:カッターで押し切るほうが綺麗に切断できることが分かりました。デザインナイフのように刃が斜めになっているものがお奨めです)


さて、OPA627BPの音はといえば・・・余韻や響きが綺麗に感じられるようになりました。音色の分離も良くなって各パートの演奏のディテールがさらに良く分かるようになりました。また中・低域が若干ブーストされたような力強さも感じます。


確実に音が変わるパーツなのでお奨めではありますが、現在の市販価格はまだ高すぎると思います。同じ価格でも二回路のものなら、まだ妥当と思えるのですが。