Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

戯言「玉藻の前」

最近、水曜日のカンパネラ「たまものまえ」という歌をラジオで聞いたりYoutubeのCM枠のPRでPV見たりしました。妖怪がテーマのドラマやアニメの主題歌とかかな?とか、どういうきっかけで作られたのか・・・殺生石が最近割れてしまったので復活した九尾の狐が現代日本の芸能界に進出しようとしてるのか・・・とか思いましたw

玉藻前(たまものまえ)、玉藻御前は伝説上の人物らしいですけど、正体が、中国から日本に渡ってきた大妖怪「九尾の狐」で何千年も前から妖婦として時の帝を惑わして人に仇なしてきたと陰陽師に正体を見破られて宮廷から逃走、討伐軍と戦った末に最後には「殺生石」となってなおも周囲に毒を撒く・・・と。

この設定、誰が考えたんでしょうね。イケてるわw子供の頃、この話を知った時ワクワクしました。

小学生の頃、読んだ子供向けの妖怪図鑑みたいなものには、史実であるかのように書かれていたので子供の頃はそういうことがあったと思っちゃいますよね。図版なんかも江戸時代の絵本、日本画家の想像図など典拠も示さずごっちゃに書かれているので、虚実の区別ができないし。

本当に中国から妖怪が来たのか、と。

しかし・・・中国にも確かに「九尾の狐」のイメージはあって「山海經」の「九尾狐」(きゅうびこ)には絵もあり、歴史書、各時代の史書には瑞獣麒麟などと同様、善政などを天が嘉する瑞兆としてめでたいものとして現れていますが・・・、妖婦、淫婦、悪女に化身して朝廷を騒がせたなどという記録や伝説は無いらしいですよね。

日本のオリジナルとすれば、素晴らしいw

ウィキペディアによれば日本の「絵本 三国妖婦伝」、それと「玉藻前入門」によれば、その種本「三国悪狐伝」(刊行時期不明)に、古代中国の殷を滅ぼし、天竺(インド)の国も滅ぼしかけた「白面金毛九尾の狐」だという話が初めて出てきたらしいですね。

bungaku-report.com

yamimin-planet.com

こういう異国の大妖怪が日本に渡ってくるというシチュエーション、初めて触れたのはTVアニメの「ゲゲゲの鬼太郎」とかだったかもしれません。その後、子供向けの妖怪図鑑などで史実であるかのように書かれていて、本当にあったのか!と・・・胸踊らせてw

ほんとイケてる設定。素晴らしい。