Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

戯言「冬眠と鬱」 更新:20231216

先日、NHKラジオで理化学研究所で冬眠の研究をしている人が武内陶子アナと対談していて、また途中からながらで聞いていたんでところどころしか記憶してないし理解してないんで、あれなんですが・・・

鬱はもしかしたら人間に残った冬眠の名残かもしれないという話が印象に残りました。

それを元に私個人の考えも混ぜつつ戯言を・・・


人類が氷河期をどう乗り越えたかよく分かってませんが、それ以降も狩猟採集時代に食料調達が難しい冬にどう過ごしていたかは気になるところで、火を使えて暖を取れるにしても栄養不足は避けられないでしょう。

冬眠のような省エネモードに入るしか無いんじゃないか?と。

この冬眠はヤマネなどの完全冬眠動物の冬眠ではなくて、クマのような冬眠に近い緩い冬眠の方です。

完全冬眠動物は体温が外気温に合わせて零度近く下がって心拍呼吸共に低レベルで新陳代謝をほぼ止めてしまうらしいですが、クマなどは別の日のブログでも書きましたが、完全冬眠ではなくて食料摂取を必要としない程度には新陳代謝が不活発になるものの体温は30℃近い程度で冬眠しながら寝相が変わることもあるしモゾモゾ動くし、妊娠したメスなら出産、授乳もするし、巣穴の近くで異常を感じれば巣穴から出ることもあるというもので、冬眠とは言うけど、実態は食料摂取が長期間必要がない省エネモードらしいんですよね。

その研究者はダラダラ寝るのに近いと言ってました。

先史時代の人間にもそういう食料調達が難しい時期をやり過ごすための省エネモードとしての冬眠の習慣があったんじゃないか?と。

昔話には「冬籠り」という、農作物は取れず狩猟採集も難しい冬を、それまでに蓄えたものだけで過ごす様子が描かれていることがありますが・・・笠地蔵とか。「冬籠り」の習慣は東北地方ではまだ身近な実感として残ってるんじゃないでしょうか?

「冬季鬱」(とうきうつ)という病気があります。季節性情動障害などとも言うらしいですが、フィンランドノルウェーなど長い冬と森林が特徴の国、似たように長い冬と山と森林に囲まれた東北地方や私の地元、山梨県などは冬に限らない「鬱」が気質としてあるように聞いています。

それはやはり厳しい冬をやり過ごすための適応状態の名残なんじゃないでしょうか?

人類が行っていた冬眠が、先史時代よりは食料を蓄えやすくなってきてから「冬籠り」の習慣として残り、さらに冬も食料の心配が無くなってからは「冬季鬱」の症状として名残があると・・・

不活発、不活性、新陳代謝の低下などネガティブに思われがちですが、「省エネモード」と考えることもできるんじゃないでしょうか?

人間の「鬱」は冬眠とはかなり違うでしょうが、実は「省エネモード」なんだと。

外から受け取れる「恵み」が乏しい環境では「鬱」(省エネモード)でやり過ごすというのは実は生き抜くために必要な適応の一種かもしれない・・・

薬とか使ったり、活発になるように無理強いしたりして無理に「鬱」から抜けさせるんじゃなくて、いつか条件が整えば自然に解除される省エネモードなんだと考えることもできるんじゃないかなぁ?


という戯言、妄想でした。

もちろん、鬱も色々、原因も色々でしょうから、病気としての「鬱」「うつ」すべてに当てはまるとは思ってません。

早急に何とかしなければ、自殺してしまったり何か事件を起こしてしまったりする場合もあるでしょう。自然な寛解を悠長に待ってられないという場合もあるかも知れません。

20231216

「らじるらじる」で見つけてちゃんと聞き直しました。「ごごカフェ「2時台 カフェトーク/未来が変わる!人工冬眠」」
www.nhk.or.jp

私が聞いたのは後半の「急な病人に人工冬眠を適用できたら」という辺りからでした。

ヨーロッパオオヤマネの話は聞いてませんでしたが、子供の頃、確か学研の「科学」という雑誌でヤマネの生態か冬眠について読んだのを覚えていて、冬眠と言えばヤマネと記憶していました(^^;)

これは聞き直しても面白いのでオススメです。聞き逃し配信は期間限定だったと思うので興味のある方はお早いうちに是非。