「バビロン」
#12。予想通り、荒れてる荒れてるw
後味重視の人はなろう作品のアニメでも見ていればいいんじゃないでしょうかねw
個人的には面白かったです。曲瀬愛、バビロンの大淫婦どころじゃない、ひょっとしたらリリスかなとも思ってはいたんですが・・・善悪を問うたところで気づくべきでしたね。
日本語で「良い」と「悪い」を「善」と「悪」に置き換えるのは抵抗があるところですが英語では違和感ないかも。
ただ、アレックスと正崎がたどり着いた「善と悪」は倫理的なものというより生物としての人間にとっての「善と悪」ですよね。
「続くこと」と「終わること」それは生物にとっては「生」と「死」に他ならないので分かりきったこととも言えるんですが。
で?ですよね。
多分、「じゃあ何故生きることは良いことなの?」「死ぬことは悪いことなの?」と堂々巡りになるはず。
「生」と「死」について悩んでいるひとの役には立ちそうもないです(^^;)
そもそも自殺法も成立したからって何だ?という話ですよね。自殺を禁じる法は無いし、あったとしても死んでしまった者に与えられる罰則などないだろうし。
遺族に制裁を課すと脅すか、死後に天国や極楽にはいけないと宗教が脅すくらいしか。
ところで、やはりこの作品は映画「オーメン」リスペクトだと思えました。
「オーメン」は666の獣であるサタンが受肉してこの世を支配するため?にアメリカ大統領になろうとする話でしたが、「バビロン」はリリスが受肉してアメリカ大統領を試そうと、いやコケにしようとした?話だったと思います。
善悪を知る知恵の木の実はリリスが純真無垢な人間を堕落させるために与えたとされていますが、これって人類の進化のための試練と捉えることもできるのではないでしょうか?
善悪を知る知恵の木の実を食べたはずの人間はどこまで理知的な存在になれたのか?快楽にせよ死への渇望にせよ肉体の欲求に抗うことができるのか?と。
これじゃ知恵の木の実を食べさせた意味がないじゃない・・・と曲瀬愛(リリス)が言いそうな。
それにしても「ヨハネの黙示録」、なぜ正典として聖書に編まれているんでしょうねぇ。これは幻視録であり預言者の戯言で明らかに異質w
三位一体を唱えるカトリックもそうですが、キリスト教の理解不能というか何故受け入れることができるのか謎な部分のひとつです。