Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

グラフィックボードをGTX 1050TiからRX 570に換えてみた

PowerColor AXRX 570 8GBD5-DM

Amazonマーケットプレイスで中古扱いの未使用新品。茶箱。1万2千円台でした。

本物かどうか半信半疑なところもありましたが、本物でした。(素人目では)

Radeon Settingのシステム情報
Radeon Settingのシステム情報
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GPU-Zの情報
3DMARKベンチマーク「Fire Strike」のGRAPHICS SCOREではGTX 1050Tiが7400台なのに対して、RX 570は12900台でした。3700台だったGTX 750Tiと比べるとおよそ3.5倍になりました。

「Fire Strike」の総合スコアではGTX 750Tiが3600台、GTX 1050Tiが6300台、RX 570は8300台なのでCPUその他でかなり足を引っ張ってます(^^;)

ちなみにそのPHYSICS SCOREは6800程。


このグラフィックボードはVRAMが8GBでありながら未使用新品で1万2千円台。メーカー保証はなく出品者の30日間初期不良対応のみというのはちょっと不安ですが、グラフィックボードは修理に出したことがないので正常動作を確認できたこれはもう大丈夫でしょう。

GIGABYTE GV-N105TD5-4GDと比べると、このPowerColor AXRX 570 8GBD5-DMには次のような欠点と思える点があります。

・出力端子に関してはHDMI、Display PortなしのDVI-D出力端子しか無い点
・クーリングファンが二機になって全体が長く重くなった点
・8pinの補助電源が必要になった点
・MAX時の消費電力が増えてしまう(240W?)らしい点
・MAX時のクーリングファンの音がうるさいらしい点

大きさに関して、実はミドルタワーのPCケースに入るかどうか危なかった(^^;)

GIGABYTE GV-N105TD5-4GDとPowerColor AXRX 570 8GBD5-DMの比較
GIGABYTE GV-N105TD5-4GDとPowerColor AXRX 570 8GBD5-DMの比較
グラフィックボードの端がちょうどPCケースのHDDが収まる場所に届くんですが、運良く2.5インチのSSDだったのでなんとか収まりましたが、3.5インチのHDDだったらHDDを移動させなければならなかったでしょう。

また8pinの補助電源は出力500W未満のPC電源ユニットでは取れなかったかも。うちのは6pinと2pinを組み合わせて8pinというコネクタが余っていたので使えました。

それとインストール直後はブルースクリーンのエラーが二度も出てしくじったかと思いました。(IRQL_NOT_LESS_OR_EQUALとDPC_WATCHDOG_VIOLATIONでした)

その後もRadeonのコントロールソフトのインストールが正常終了できなくてインストール中にちょっと目を離したら画面が真っ暗になっていて5分以上待ったけどHDDのアクセスもないのでPCの再起動をしましたが、Radeon Settingがインストール不完全でアイコンが白紙状態でクリックしても起動しない。

その後しつこくドライバのインストールを繰り返して何度めかでインストールを正常に完了。

これはNVIDIAGeforce用ドライバのゴミが残っていた可能性があるかもしれません。昔はドライバークリーナーとかいうソフトがあったんですが最近はどうなんでしょうね。

Radeonのユーティリティですが、 パフォーマンスモニターの表示とログ記録が便利。選択可能な表示項目からフレームレート、コアクロック、メモリクロック、GPU温度とGPU電源(消費電力)、GPUファンの回転数など表示させてます。

ガンダムオンライン

パフォーマンスモニターのログを記録しながらガンダムオンラインをプレイしてみましたが、解像度1440x900で描画オプションをプリセットの低スペックにするとGPU電源(消費電力)は30W程度。解像度1920x1200で描画オプションをプリセットの高スペックにするとGPU電源(消費電力)は100W程度。

フレームレートに関しては評価が難しいというか、それぞれで最低フレームレートが24になるか17になるかで・・・これはGTX 1050Tiとほぼ変わらないので。

ただ体感的には平均フレームレートは上がってるんじゃないかなという(^^;)
(追記:このときにはログファイルの見方が分かっていなかったんですが、どうやら項目名の羅列の直下が平均値のようです。小数点以下の値も出ているし。平均フレームレートはそれぞれ約36.4、約30.8でした。)

ガンダムオンラインに関してはもうCPUその他をグレードアップするしかなさそうですね。

FF15ベンチマークなど

FF15ベンチマークで「1920x1080、フルスクリーン、高品質」の設定では評価は「普通」。スコアは「3662」でした。

「1920x1080、フルスクリーン、標準品質」の設定では評価は「やや快適」。スコアは「5366」でした。

FF14紅蓮のリベレーターのベンチマークで「1920x1080、フルスクリーン、高品質」の設定では評価は「とても快適」。スコアは「6563」でした。平均フレームレート:49.275。
(追記:「1920x1080、フルスクリーン、最高品質」の設定では評価は「とても快適」。スコアは「6440」でした。平均フレームレート:47.611。)

GTX 750Tiでの同じベンチマークの記録がありました。「1920x1080、フルスクリーン、高品質」の設定では評価は「快適」。スコアは「4649」でした。平均フレームレート:31.857。

仮想通貨暴落万歳?

何故こんなグラフィックボードが茶箱とはいえ1万2千円台で売られているのか?

それは仮想通貨の暴落のせいみたいです。仮想通貨のマイニングには高性能のGPUを使うのがトレンドだったらしく、複数のGPUを搭載したPCで計算させる人が結構いたと。

それを見越したPCショップなどが大量にグラフィックボードを仕入れる需要があってメーカーはその需要に合わせたマイニング専用モデルという画像出力端子を備えていない製品を大量に生産していたんでしょうね。

それが不正流出などをきっかけに各国政府が規制も始めたりで一気に仮想通貨の時価も下がり投機としてのマイニングに対する熱も冷めてグラフィックボードの在庫がだぶついている、しかもPowerColorのRX 570採用製品だとクーリングファンを3機備えたRed Devilという廃人向け?が人気らしいし(^^;)

実はマイニング専用モデルも内部的には画像出力端子を備えていてチップコンデンサなど追加して出力を繋げば比較的簡単に普通のグラフィックボードになるそうで。

安いマイニング専用モデルを購入して自分で改造して普通のグラフィックボードとして使うなんてユーザーもいるようです。

で、今回購入した中古扱いの未使用新品茶箱の製品はメーカーが余ったマイニング専用モデルに改造を施して簡素なパッケージで安価に放出したんじゃないでしょうか?

と、私は妄想しましたw