- 作者: 五百旗頭 真
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/07/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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すると、やはり第一章冒頭のターニングポイントの一覧のベルリンの壁崩壊の写真がないことから、これは劣化版のようだと判断しました。
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それに紙の書籍版を見ると文字も写真も図版大きいのでこれは古本で購入して自炊した方が幸せになれそうだと思いました。(紙の書籍版と較べて半額ほどであることをどのように評価するかで違ってくるでしょうが)
内容に関しては、米ソの冷戦終結から湾岸戦争、PKO協力法案成立まで読みましたが、当時1980年代、確かに大学生の就職状況は現在とは全く違っていて完全に売り手市場で企業は人材集めに必死で福利厚生の充実に努め、初任給も上がる一方だったことは覚えてます。でもアメリカに次ぐ経済大国として湾岸戦争を経済の面からリードする?とか口を出すことをそんなに世界から期待されていたのかなぁとふと疑問には感じました。
湾岸戦争にまず資金提供のみをして、金は出すが血を流さない国として世界から、特に英米から侮蔑を受けてから血を流すのはともかく「汗を流す」日本を実現しようと当時の政府が野党相手に努力していたことも思い出しました。
すると、現在の自民党の焦りや野望の淵源は、湾岸戦争での恥辱、ブッシュやクリントンからの軽侮、憲法第九条を盾に自衛隊の動きに関してあらゆることに反対してくる野党への憤り?にあるのか?と思い至りました。
しかし、憲法改正はどうなんだろうなぁ。必ずしも反対ではないですが・・・そもそも国民に憲法の重要さや憲法改正のメリット、デメリットが全く意識されていないまま改正案成立の条件を緩めていくというのは騙し討に近いのでは?
最近、自民党が高校生の授業に公共の利益を優先させる意識を植え付けようと、まるでかつての「修身」の授業のようなものを混ぜようとしてますが、それよりも中学生から政府や自治組織の仕組みや憲法、それから民法や刑法のありがたみが分かるような「公民」や「現代日本史」の授業を受けさせるべきでは?
私の場合は確か高校の授業に「公民」があったような気がしますが、高校ではすでに大学受験に不要な授業として無価値でしたから(^^;)
少なくとも世界史と現代日本史、公民は、暗記するものではなくて現在と将来の自分自身の生活のあり方の基盤がそこにあるものとして、「さかのぼり日本史」のようにある事象の原因を探るようにさかのぼりながら学べるようにすると良いんじゃないでしょうか?
(つづき)
ちょっと気になったので電子書籍版を30%offクーポン[VoucherCode30]を使って買ってみました。やはり写真、図版がありません。巻末の参考文献と年表はありましたが。