Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

オースン・スコット・カード「エンダーの子供たち」

エンダー・シリーズもバトルスクールが絡まないとあまり興味が持てません。昔「死者の代弁者」を読んだ時にも印象には残りましたが読み続けるのに努力が必要だったような気がします。「ゼノサイド」は冒頭の板目をたどる強迫神経症のような少女の記述で読むのをやめてしまったような・・・


この「エンダーの子供たち」もなかなか読み進められなくて上巻読み終えた所で図書館の返却期限が来たので返却しました。これはやはり「死者の代弁者」から続く話で、今回読んで何故私が嫌いなのかわかったような気がします。まぁまずノヴィーニャが嫌い(^^;)ということはつまりメンヘラ女性が苦手なのでしょう。ディックの「あなたをつくります」もそうでしたね。あれも嫌い(^^;)


次に珍妙な日本人の描写、ヤマト魂の解釈が嫌い・・・ディヴァイン・ウィンド(神風)という世界(星?)の名古屋のオボロ・ヒカリという日本人哲学者に苛々させられましたw


祖先の遺灰をペンダントに入れて身につけてるとか、遺灰と位牌を混同してるんじゃないでしょうかねぇ(^^;)名古屋式のお茶の入れ方とか、客と謙虚さを競ってキクという名前の下女にお茶を淹れる主人、しかもそれは客であるシー・ワンムに戦略的に追い込まれた形で実は屈辱と感じているとか。


先日読んだディックの「高い城の男」に出てくる日本人がごく自然に違和感なく描かれていた(人名も含めて)せいで余計に珍妙に感じます。


またエンダーがバガーと戦ってから三千年経過しているのに、まだ日本人が広島の原爆体験を特別視しているというのも納得しがたい話。


ジェインの超光速航行のせいで星間航行に距離的なスケール感も感じられないというのもありますが、とにかくスケールが小さい。時間的にも空間的にも。


そしてサモアの仙人?マルが神秘的な存在すぎて・・・逆に萎えます。もうね、私も「体を前後に揺らして」嘆きますよw