Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

「PowerDirector EXPERT 2」(Uメモ版) 偏ったファーストインプレッション&レビュー

最近「PowerDirector 4」(プレクスターのDVDドライブのオマケ)を使う機会があってその上のバージョンには当然興味がありましたが、必需品ではない上に高いのでソースネクストの「PowerDirector EXPERT 2」(Uメモ版)にしておきました。

ちょうどアマゾンで新品なのに2980円で送料無料という所があったので購入。土曜日の夕方近い午後の注文でしたがその日のうちに出荷連絡があり、翌、日曜日の夕方に届きました。関東翌日配達便というのでした。

PowerDirector EXPERT 2 (Uメモ)

PowerDirector EXPERT 2 (Uメモ)

「PowerDirector 4」でも基本的な編集と出力はできますが、出力に16:9がまったく対応していないというのが、ちょっと問題でして。

現状、用途はZOOME用クリップと近日届くはずの(と下書きしてるうちに今日届きました)中国製の怪しいMP5プレーヤー用クリップの作成または前段階編集です。


変速再生やモザイク、マスクなどはSEffectでもできるんですよね。でも「PowerDirector」も使いやすい部分もあるわけで、使い分ければいいかな?と。

ソースネクストは「超割」という年会費2980円を払っておけばダウンロードソフトに限り50%OFF、「超字幕」シリーズは30%OFFという使いようによってはかなり得な制度があるんですが、現状欲しいソフトをどう見繕っても、フルプライスで買うのとトントン。悩みましたが、上記マーケットプレースの2980円なら「超割」は不要、ということで決心しました。

インストールと動作環境など

プレクスターのオマケの「PowerDirector 4」は先にアンインストールしておかなければいけません。ところがプレクスターのオマケのサイバーリンクのソフトはどれもこれもアンインストーラーが動かない・・・。

そこで私は「Revo Uninstaller」というのを使ってます。解析してレジストリ内の情報も削除できます。が、時々、ディレクトリが残ることがあり、今回もその中に古いdllが残ったままになりました。当然、インストール中にエラー・メッセージは出るし該当するdllも数年前の古いタイムスタンプ。アンインストール&再インストールしました。

「Revo Uninstaller」は最後の「Finish」をクリックする前に最低一度は戻ってチェックしなおした方が良いですね。


ffdshowを入れていると、起動時にffdshowを使うかどうか尋ねられるので、Don't use(always)を選択して使わないほうが無難です。ffdshowを使うという選択をすると、出力モードでハングアップしたり保存したプロジェクトファイルの読み込み時にハングアップしたりするようです。私の場合、異常終了した場合はテンポラリファイルを正常化するために起動直後、何もしないまま終了させてから再起動してます。それでも異常終了したときの残骸は残るかもしれないので時々、テンポラリファイルの場所に設定しているフォルダを掃除してます。

ライブラリ内のファイルは起動時に読み込むので少なくともライブラリからは削除してます。


ここからは私の使用目的のみに関連した偏ったレビューになります。そもそも「PowerDirector」シリーズのウリの「Magicツール」とやらは一度も使ったことがありません(^^;)

出力形式

AVIのうちWindows AVIはワイド(16:9)に対応していません。MPEG1ははワイド(16:9)に対応していません。DivXは有償アップグレードしなきゃ使えません。Portable MPEG4は有償アップグレードしなきゃ使えません。AVC MPEG4は有償アップグレードしなきゃ使えません。

ヽ(#`Д´)ノ


要するにワイド(16:9)で出力可能なのは、DV-AVI(私には関係なさそう)。MPEG2。Windows MediaYouTubeそれと・・・DivX

DivXは・・・だけど、実は

「PowerDirector EXPERT 2」は「PowerDirector 6」を基にした機能削減バージョンでファイル形式出力でDivX、Portable MPEG-4などのアイコンもありますが、押すと「アップグレードしなきゃ使えないよ」と言われます。

実際、ソースネクストの製品説明のページ(http://www.sourcenext.com/titles/hob/97290/)には
■入力ファイル形式
動画:AVI, MPEG-1, WMV,MPEG-2,DVR-MS
画像:BMP, JPG, TIF, GIF, PNG, PSD
音声:WAV, MP3, WMA

■出力ファイル形式
動画:AVI, WMV, RealVideo,MPEG-1,MPEG-2
画像:GIF,BMP,JPG
としか出ていません。看板に偽りなしではあります。ただ、アプリケーション本体と一緒にインストールされるヘルプ、ユーザーガイドは「PowerDirector 6」のものだし、バージョンごとの機能の差について書かれている「Readme」も「PowerDirector EXPERT 2」が「書き込みなしOEMバージョン」であるPDR-SEPであると気が付かないと私のようにぬか喜びさせられます。

ところが、DivXコーデックをこのPDR-SEPの後にインストールすると出力形式にDivXが選択できて、設定もいじれてちゃんと出力もできてしまいます。ただ、設定の方はフリーソフトの方が細かく設定できるものが多いので、DivXへの変換は別のソフトでやった方が良いと思います。

RealVideo形式

RealVideo形式(RealPlayer用。rm)のクリップを出力しようとプロファイルを編集してみたら、メニューの項目名と実際が違ったり、つまらないバグがありますねぇ。しかも16:9のプロジェクトとして編集した場合はRealVideo形式の選択すらできません。

仕方なく4:3の352x240(CIF)で出力したら上下に黒い領域が加わった状態で本編自体は16:9だったのでOKといえばOK。引き伸ばされるよりは良かったかも。MediaInfoで見るとコーデックは「RealVideo 3」

画質を左右するビットレートは回線速度(配信の対象としての)で決まります。最初、一番下の「高速LAN」が一番高速かと思ったんですが、実は選択項目の中では「512K DSL/ケーブル」を選んだ場合に最大のビットレートになります。

「RealProducer11ユーザーガイド」によれば、「高速LAN」とは実は「150KLAN」を意味するので、当然「512K DSL/ケーブル」の方が高速でビットレートの大きなファイルを作成できます。このときの最大ストリーミング速度は450Kbpsなので映像・音声合わせてCBR 450Kbpsで作成されます。

これは出力画面のサイズを変えても、「中画質」「シャープイメージ」などのビデオモードを変更しても変わりないようです。

WindowsMedia

WMVの出力は16:9に対応していてWMV8で変換されるように見えましたがMediaInfoによればビデオコーデックは「WMV2」。BestQualityで出したら320x240(4:3)、1743Kbps、30fps。画質自体は文句ありませんでしたがファイルサイズが大きすぎます。これならMSのWindowsムービーメーカーで出す方が出力の設定がもう少し自由にできていいかも。

PowerDirectorは相変わらず出力が不自由すぎます。画面サイズも用意されたものを選ぶことしかできません。本当の意味での16:9のフォーマットではハイビジョン用の1280x720か1440x1080しかありません。

ヽ(#`Д´)ノ

YouTube

YouTube向け出力も試してみました。アカウント情報を入力して進むとタイトル情報の入力とアップロードするビデオチャンネル(カテゴリー)、ブロードキャスト種別で一般に公開するか(パブリック)自分と特定の人のみの非公開にするかの指定。そして画質の選択。今回は「High Quality VBR for Broadband」で試しました。

すると320x240、566Kbps、30fpsのWMVに変換されて自動的にアップロードされました。ただしこのとき上の方に表示されるのは「MediaMaxにアップロード中」というメッセージ(^^;)実際にはYouTubeにアップロードされるので大丈夫。

ローカライズがやっつけ仕事すぎます。ノーチェックかよ(笑)

そのうえ・・・16:9のソースがYouTube上では表示が4:3になってました・・・。

ヽ(#`Д´)ノ

出力後にPDR-SEPのライブラリ上に読み込まれたクリップのプロファイルを見ると16:9になってるしMediaInfoで見ても16:9のアスペクトの情報は残ってます。

YouTubeは見るばかりでよく知らないんですが、アスペクト比を保ったまま表示することはできないんでしょうかね?これならPDR-SEPで縦横比を4:3で作業した方が出力時に上下に黒い部分が付いて本体の縦横比は16:9に保たれます。

つまりYouTube向けには4:3で作業しろと。それとYouTube出力の時のアカウント情報、毎回入力しないといけないというのは・・・今時どうなんでしょうねぇ。セキュリティの問題もあるかもしれないけど、保持するかしないか選ばせるくらいの仕掛けを作っても大した労力じゃないと思うんですが。
フリーソフトにも劣る?


本当は編集後にそのままrmvb形式で出せるソフトが一番ありがたいんですが、このPDR-SEP(「PowerDirector EXPERT 2」)もDVDレコーダーで録画した地デジ番組やXbox360の動画をちょっと手を加えればMPEG2として扱えて、RichVideo情報ちゃんと更新してやれば出力時にSVRT2の対象にもなることを確認したのでMPEG2で残せればOKかも。