Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

本体底面温度


秋月電子で扱っている小型の温度計を使ってXbox360の本体の温度変化をちょっとだけ調べてみました。
温度計のセンサーは昨夜貼り付けたままGPUの真下と思われる辺り。「XBOX360」ロゴの少し下です。
(昨日(http://d.hatena.ne.jp/tma1/20080414#p2)と同じ)

外部ファン無し


今夜は室温がほぼ22.8℃。Xbox360の底面は待機電源でも少し熱を帯びているのか25.4℃でした。


5分後 34.8℃ (ここまでダッシュボードでこれ以降VEGAS起動)
15分後 32.6℃
30分後 34.4℃
45分後 34.2℃
60分後 34.6℃
90分後 34.2℃
120分後 34.0℃
ここでダッシュボードに戻り、そのまますぐに電源OFFしました。
すると温度は急上昇して約5分後にピークになりました。

125分後 36.2℃


この後90分程放置しましたが、27.0℃近辺から下がらず、扇風機で風を当ててやっと下げることが出来ました。うちのラックは木製のもので天板と柱のみですし、横置きにした本体の足には厚さ約10mmのコーリアン製インシュレーターを置いて風通しを良くしてますが・・・風そのものは無いので熱気が淀んだままのようでした。


この待ち時間を利用して「Xbox360を冷やすファン」の排気の邪魔になりそうな部分をドレメルで削りました。目測でエイヤっと適当にやったので見かけは悪いですけど(^^;)

Xbox360を冷やすファン(改)」使用


そうこうしてるうちに室温がやや下がって21.3℃。本体底面の温度は24.4℃で安定してしまったのでここから2時間分計ることにしました。本体の背面に先ほどいじった「Xbox360を冷やすファン(改)」を装着して電源ON。Xbox360本体の電源もON。


5分後 24.6℃ (ここまでダッシュボードでこれ以降VEGAS起動)
10分後 26.2℃
15分後 27.0℃
30分後 28.0℃
45分後 28.0℃
60分後 28.2℃
90分後 28.4℃
120分後 28.4℃
ここでダッシュボードに戻り、そのまますぐに電源OFFしました。
すると温度は・・・2分ほど28.4℃のままほぼ変わらずその後下がり始め約5分後には

125分後 27.2℃

うーん、いい感じですね。

外部ファン有り・無しの違い


温度の絶対値の方は室温そのものが違うので比較しても仕方ありません。室温との差を比較してみます。


  外部ファン無し 外部ファン使用
5分後 +12.0℃ +3.3℃
(ここまでダッシュボードでこれ以降VEGAS起動)
10分後 記録無し +4.9℃
15分後 +9.8℃ +5.7℃
30分後 +11.6℃ +6.7℃
45分後 +11.4℃ +6.7℃
60分後 +11.8℃ +6.9℃
90分後 +11.4℃ +7.1℃
120分後 +11.2℃ +7.1℃
(ここでダッシュボードに戻り、そのまますぐに電源OFF)
125分後 +13.4℃ +5.9℃


そうこうしてるうちに「Xbox360を冷やすファン(改)」使用中の本体底面の温度は下がり続け本体の電源をOFFしてから約30分後には22.0℃になりました。室温は21.3℃


ということで「Xbox360を冷やすファン」をちょっといじった外部ファンを使った場合、電源が入っている間は5-6℃低く、電源を切った後ではMAXで7-8℃低くなります。そしてこの外部ファンを作動させ続けた場合、待機電源による熱も2℃程下げることができるようです。というより室温+1.0℃以下かな。


念のため・・・扇風機は使っていません。

結語


今回は2時間ずつの評価なんですが、私にとっては日常的な使い方で意味があります。10時間とか24時間とかはありえません(^^;)


で、だからXbox360の熱暴走や故障を防ぐことが出来るのか?というとそれは不明です。ケース表面の温度ですし。(個人的には排気温度の比較の方がすごく気になります)


ただ精神衛生上非常によろしい効果があると実感はしています。今回の評価前もですが評価後は「Xbox360を冷やすファン(改)」を使わずに本体の電源を入れることなど考えられません。


Xbox360を冷やすファン」をちょっといじってるので「Xbox360を冷やすファン」そのものの評価ではありませんが、私がやったような改造というか破壊で結果が大きく変わるのであれば、ほとんど誰でもできるようなことですし・・・やってみてはいかがかと思います。


いやこんな破壊をするくらいならPCケース用のファンを直接付けた方がいいじゃないか?という意見が出そうですが・・・まったくその通りです。可能であれば、ACアダプターなど適当な電源を用意して気に入ったファンを付けたほうが良いでしょう。


風量重視または静音重視のファン、もしくは温度センサ内蔵の可変速ファンなどなど。

蛇足


Xbox360は公式サイトを見ても縦置きの写真が多いんですが・・・実物をちょっと見ただけでPC自作経験者などにはこれが放熱という観点からは縦置きは向かない設計であることがすぐ分かるでしょう。薄っぺらなゴム足付けただけの底面で十分な給気ができるわけありません。そのうえ熱が逃げるはずの上面にHDDなんか載せてしまったら、熱暴走は当たり前だと思うんですけど(^^;)(熱で故障してるらしいと分かっているからことさらそう思えるんでしょうけど・・・まぁ少なくとも初期型で縦置きは致命的でしょう)


PS2は私も縦置きで使ってますが、コンパクト化される前のPS2には前面に空気の入るスリットがあって背面のファンを回すと前から後ろに空気が比較的自然に流れてCPUなどを効率よく冷やすことができそうです。コンパクト化されたPS2はチップや基板が改良されてそもそもそういうエアフローも必要無さそうです。


縦置きの方が絵になることは確かなんでもともとの設計としては縦置き横置き問題無い物になる予定だったんでしょう。初期型が修理されたらGPU周辺にヒートシンクが追加されたとかいう記事を見ると、ATIのカスタムチップが要求されたというか所期の仕様を満たすことができなかったのかな?とかPS3の仕様が明らかになった後で対抗上、動作クロックなどが無理に引き上げられたオーバークロック状態で使われることになってしまたのかな?などと妄想してしまいます。しかも、ファンの速度は可変のようですがCPUの温度を対象としているようでGPUの発熱では速度が上がらないらしい?CPUに負荷がかからずGPUに負荷がかかるのがどんなケースかよく分かりませんが、これではCPUの熱暴走の前にGPUが死亡してしまうのも当然かも。


実際のところ縦・横で故障する割合が違うのかどうか知りませんけどね。


これから暑くなっていくので少なくとも何らか風の当たる工夫はした方が良いでしょうね。うちのXbox360は実はエアコンのまん前です。噴出し口の冷気が直接当たらないようにはなってますけど。