Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

C-711MLTD小改造(20060612)の評価


http://d.hatena.ne.jp/tma1/20060612で書いた小改造の結果ですが・・・


まず例のジー・ノイズがほぼ無視できるくらいに小さくなったみたいです。解決策はSBDの1本ごとにコンデンサーを並列接続するというものです。


解決策を見つける前に「OPアンプ活用100の実践ノウハウ」

OPアンプ活用100の実践ノウハウ―最善の性能を引き出す選択と活用のすべて

OPアンプ活用100の実践ノウハウ―最善の性能を引き出す選択と活用のすべて

という本も借りてきてみました・・・初心者向けではありませんでしたが(^^;)内容は詳しいんですけど結局帰還抵抗の定数のミスマッチによる発振や電源起因のスイッチング・ノイズで具体的にどういう音が聞こえるかというのが分かりませんので・・・。


電源起因のスイッチング・ノイズ関連でネットで検索かけたり某巨大BBSなど覗いてみると、どうやらダイオードのノイズという理解で良いんじゃないかと思うようになりました。某巨大BBSだとダイオードのノイズは具体的に「ジー」という音だと言ってる人がおりまして。


ただSBDは交換前の一般の整流ダイオードとは作りも違うらしいので本当に逆電流回復時のノイズなのか確信は持てなかったんですが・・・SBDの出力に抵抗かコイルを直列に追加する方法と0.01μFから0.1μFほどのコンデンサーをリード型SBD1本ごとに並列追加する方法ではコンデンサーをSBDに並列追加する方法がC-711MLTDの基板上では圧倒的に簡単だったのでそれを試すことにしました。


ちょうど手持ちのパーツの中に安いポリエステル・フィルム・コンデンサーの103J、104Jが2個ずつあったので半端ですが基板裏での取り回しに合わせて使い分けて繋げました。シリコン・シーラントがここでも便利でした。小さくて軽いパーツを基板上にゆるく固定できて位置の微調整もできますしその絶縁性をいかしてコンデンサーの足を絶縁することもできます。硬化すれば結構しっかり付きますし剥がすときは引き剥がしたりナイフで簡単に切り取れますので。


実は、この改造後オペアンプが電源部:JRC NJM4565DD、I-V変換:PHILIPS NE5532AN、LPF回路:BB OPA627BP*4のままではややジー・ノイズを感じたのでダメだったかな?と思ったんですが、試しにI-V変換:BB OPA2604APに変えたらジー・ノイズが消えたように感じました。これで十分だと思ったんですが、電源部もBB OPA2604APに変えたらどうかな?と思って変えてみましたが、これでも大丈夫のようです。


ということで現在C-711MLTDのオペアンプの組み合わせは電源部:BB OPA2604AP、I-V変換:BB OPA2604AP、LPF回路:BB OPA627BP*4となっています。


無音状態のまま聴いているとやっぱり高くなったり低くなったりしながらジー・ノイズはありますが、ER-4Sだから分かるんであってSTAX SRS-3030含めてウチにあるヘッドホン、スピーカーではまず聞こえないと思います。


さらにHA-1Aの電源を入れないままER-4Sで耳を済ませるとジー・ノイズを感じます。背面のRCAコネクタからケーブルをRL両方抜くと小さくなります。が、極微ながら残っています。ふたたびC-711MLTDが繋がっているケーブルを接続するとジー・ノイズは元のレベルに戻ります。


次にC-711MLTDとHA-1Aの電源を入れると・・・ホワイトノイズは感じますがジー・ノイズは全くといっていいほど感じなくなります。

これは一応、成功と思って良いかも知れませんね。機会があればDPF-7002でも試してみたいと思います。


音質についてはまた後日。今も変わっている最中ですので。ただ言えるのは・・・イイ!良くなってます。