Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

PLEXTOR PX-755A PlexToolsの応用

PLEXTOR PX-755A

1983年製の輸入盤クラシックCD(収録時間60:30.05)のC1エラーがAvg/Sec 16.5、Max/Sec 54.0、Total 59960(Beta/Jitterは下記グラフの通り)と驚異的に悪かったのでオプションを変えながらバックアップを作ってみました。

追記:他の音楽CDもC1/C2調べたらほとんど同じように悪いと出ました。プレスCD-ROMのC1/C2エラーの測定は意味が無いかもしれません。


(Jitterは何故か表示されませんでした)


ちなみにC1エラーは少ない方が品質が良いとは言えるもののすべて訂正されてしまうエラーなので音楽CDなどではC1エラーの多い少ないの違いが分かりにくいそうです。またBeta値は0に近いほど書き込み時のレーザー出力がメディアに対して適正であるとのことで、Jitterは低いほど良いということです。


・SW-9581N->PX-755Aのオンザフライで8x Read/8x Writeで統一しました。
・メディアは太陽誘電 That's 700MB 4-48x(Taiyo Yuden (type.1))とmaxell CD-R AUDIO 74(650MB) 1-24x(Taiyo Yuden (type.1))、
・GigaRec、VariRecオプションを変更してみました。


GigaRecオプションは、記録時の線速度を変えることにより本来の記録容量に比べて増やしたり減らしたりできるというもので、マニュアルでは800MBのCD-Rに1.2x指定で960MBまで記録できるなど増量できることが売りにされていますが、逆に0.9xなど記録容量を減らすような指定をするとYAMAHAのAudioMASTERのようにピットとランドを長くすることでジッターを減らすことが期待できる可能性があります。ただし、AudioMASTERが線速度1.4m/s固定なのに対して全体の容量の0.9xなどの倍率なので下手をすると規格1.3m/s±0.1m/sから外れて互換性を損なう可能性があります。単純計算で1.3/1.4は約0.93なので0.9xが無難なのではないかと思います。


YAMAHA AudioMASTERについて-> http://www.yamaha.co.jp/product/computer/handbook/audiomaster01.html


VariRecオプションは、レーザー出力±4段階、メディアの色素別のライトストラテジーの強制変更(シアニンのメディアに対してアゾ指定・・・など)が可能となっていますが、今回はレーザー出力はいじりませんでした。


まず、データ用の太陽誘電 That's シルバーFX 700MB 4-48x(Taiyo Yuden (type.1))


A-1. GigaRec OFF、VariRec OFFのデフォルトでは、C1 Avg/Sec 1.1、Max/Sec 28.0、Total 4040でBeta/Jitterは下記グラフの通りでONKYO C-711MLTDではプチノイズあり。


(Jitterは表示されませんでした)


A-2. GigaRec 0.9x、VariRec Cyanine ±0では、C1 Avg/Sec 1.1、Max/Sec 21.0、Total 3924であまり変化はありませんでしたがBeta/Jitterは下記グラフの通りかなり良くなりJitterも表示され冒頭を除けばかなり良い感じでした。ONKYO C-711MLTDでは1トラック目で若干プチノイズありですが2トラック目以降はプチノイズ無しでした。


次は、maxell CD-R AUDIO 74(650MB)1-24x(Taiyo Yuden (type.1))


B-1. GigaRec OFF、VariRec OFFでは、C1 Avg/Sec 0.8、Max/Sec 17.0、Total 2826で良くなりましたがBeta/JitterのBetaは下記グラフの通りA-2やB-2よりも若干悪くなりJitterは表示されませんでした。ONKYO C-711MLTDではプチノイズは全くありませんでした。


B-2. GigaRec 0.9x、VariRec Cyanine ±0では、C1 Avg/Sec 0.9、Max/Sec 19.0、Total 3435でしたがBeta/JitterのJitterは下記グラフの通りA-2.よりも若干悪くなりました。ですが、ONKYO C-711MLTDではプチノイズは全くありませんでした。


さて、肝心の聴感上の違いについては・・・ちょっと難しくて・・・少し時間をかけて聞き比べてからということで。ただ、A-2のようにオプションをいじると安価なデータ用CD-Rに音楽CDのバックアップをとった場合でもややくたびれ気味のCDプレーヤーでもノイズ無しで再生できる可能性があるというのは私にとってはありがたいことです。


YAMAHAのaudioMASTER機能搭載機にも興味があって購入しようか迷っていたのですが、PLEXTORのDVDドライブでも似たことができるならそれもありがたいことです。