Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

BELDEN 8412でヘッドホン延長ケーブルを作る


ヤフオクなどで大層な能書きと共に売られているBELDEN 8412とノイトリックのプラグ&ジャックの組み合わせで銀入り半田を使って延長ケーブルを作ってみました。


以前作ったBELDEN 89207のインピーダンス100Ωケーブルを使ったものと比べるとケーブル自体がしなやかで取り回しが良いです。


ノイトリックのNP3C-B、NJ3FCもしっかりしていて良いです。特にブッシングの出来が良くて本体と一体感があるのでケーブルに曲がり生じなくて安心感があります。以前作った100Ωケーブルはジャックは同じNJ3FCでよかったんですが、プラグはノーブランドの安物でブッシングがスプリングです。BELDEN 89207は被覆とシールドが非常に硬くて、導線のみの部分と被覆とシールドに覆われた部分で強度に大きな差があり、スプリングではプラグ本体との一体感や直線性を維持できず境目で折れ曲がる感じになってしまいます。機会を見つけてノイトリックのNP3Cに交換しようかと思ってはいるのですが。


さて、構造的には良いものになったと思われるBELDEN 8412のヘッドホン延長ケーブルですが、ケーブル自体のインピーダンスは52Ωです。100Ωのケーブルとの違いは・・・明瞭ですねぇ。何というか、BELDEN 8412のケーブルは普通としか言いようが無い特徴の無さです。ヤフオク出品者のご大層な能書きではそれが美点だと持ち上げられているんですが・・・結局、そのケーブルに何を繋ぐか、何を楽しむかで評価は分かれると思います。特徴が無いことが必ずしも良いとは限らないわけで・・・。


それでも多分、メーカー製の1000円程度の延長ケーブルと比べれば音はクリアなんじゃないかと思います。ヘッドホンやアンプの機器比べに使おうと思ったら最適なリファレンス・ケーブルとはいえるんでしょう。


しかし、あえて断言しますが、ER-4Sの特徴を出せるのは100Ωのケーブルです。音が触感に近くなるとでもいいますか、頭の中を直接たたかれたりなでられたりする感じは100ΩのBELDEN 89207で味わえます。


いま聞いているのは




追記:ある程度鳴らしてから音量も少し上げて聞き比べてみたところ・・・両者を比べるとBELDEN 8412(52Ω)の方が中・低域が豊かで聞きやすくバランスが良いです。


BELDEN 89207(100Ω)の方はS/N比が良いように感じ、よりクリアな感じがしますが中抜けの感じがします。ドンシャリかつエッジが立ったピーキーな感じ。そのためアタック感が強く感じられますが、8412と比べると情報の欠落にも思える中抜けの感じが否めません。


自分の中でもHA-1A+ER-4Sの延長ケーブルとしてBELDEN 8412(52Ω)のケーブルの方に軍配が上がりかけています(^^;)