Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

SONY LIBRIe EBR-1000EP


デザイン


 本体下部に電源コネクタ、USBコネクタ、イヤホンジャック、音量調節ボタンが集中しています。通常片手で保持するときに薬指などがあたるところなので邪魔です。


 本体上部にはメモリースティックのスロットしかないので、せめて音量調節ボタンは上部に持っていって欲しかったと思います。


 本体カラーはシルバー、ブラックなど欲しいところです。


画面


 第一印象。カタログ写真と比べて画面はホワイトというよりグレーでやや暗い感じ。ただ、決して見難いわけではありません。ちなみにこの画面の明るさを変える機能はありません。


 画面の設定については、モノクロ「2値」かモノクロ「4値」かの設定があるのみ。デフォルトは「4値」。「2値」は画面の書き換えが早いということになっています。


 ページを繰ると残像のようにもとの画像がうっすらと残りますが、「2値」にするとその残像がかなり顕著に残ります。たとえばサンプルの「ゲゲゲの鬼太郎」(マンガ。3ページしかない!ケチですね)で2ページと3ページを交互に表示していくと残像がますます濃くなり、ある時点で自動的に画面が一瞬反転表示になって書き換えが発生し残像の無い画像になります。


 サンプルの「坊ちゃん」(テキストのみ)で試したところ、この自動的な画面書き換えは「2値」のとき、17回程度のページ変更で生じます。


辞書


 本体に辞書が内蔵されていますが、SHARPの電子辞書PW-A8100と比べてしまうとその使い勝手や内容が見劣りします。国語辞書にしてもMyペディアにしても項目ごとの説明が簡単なものになっています。


 またもともとリブリエの画面書き換えが遅いせいでもっさりとしたレスポンスです。


 読んでいる電子書籍中の語句を辞書で検索できることが強みですが、検索範囲の指定に時間がかかるせいで使いにくくなっています。PDAのように画面をタップしてダイレクトに指定できると良いのですが。


 また辞書を起動して検索した場合は語句が検索履歴に残りますが、読書中の辞書検索では検索履歴が残りません。 不便です。


読書


 これは他の電子書籍でも一般的なのかもしれませんが、ページ番号の表示が無いのでこれはという部分を筆写したときにあとで原文と照合するのがかなり面倒になりそうです。


(Timebook Townにあるような著作権保護されている電子書籍ではスクラップブック機能が使えないというのも不便。仕方が無いでしょうが) 


 しおりのマークアップはいったんメニュー・ボタンでメニューを起動してから「しおり」を設定する機能を呼び出します。これはワンタッチで使えることが望ましいですね。


 書籍中の現在位置はゲージで表示されますが、それを自由にスクロールさせたり画面をタップしてページを移動することはできません。目次や自分で設定したしおりを使うしかありません。


 スイッチには電源オン/スタンバイと電源オフがあり、スタンバイでは指定した時間(10,15,30分)内は最後に読んでいたページを即座に復元できます。スイッチで電源オフにしたり、スタンバイの時間が終了して自動的に電源オフになった場合、再起動はリブリエのタイトル画面、本棚、目的の書籍、最後に読んだページのように復帰しなければなりません。


 リブリエのタイトル画面だけでも10秒間かかるので、PDAの手軽さにははるかに及びません。


 単4電池4本で画面書き換え1万ページというので使い始めの現在は電池容量についての心配はありませんでしたが、電池などは容量が不足してくれば結局電池切れが心配になるものです。使用電力の節約のために機能に制約があるというのは、設計思想が間違っていると思います。


 今後、バックライト、レジューム機能、起動時間の短縮、画面書き換えの高速化などは早急に必要と思われます。