Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

映画「6日間」

Netflixで観ました。
原題:6 days
youtu.be

1980年イギリスのロンドンで起きた駐英イラン大使館占拠事件を基にした映画。

半ホメイニ派のイラン(アラブ)人テロリストがイラン政府によって収監されているアラブ人囚人の解放を要求。後に要求はアラブ各国の大使との面談と脱出手段のバスを要求に変化。また声明をBBCで読み上げることも要求。

このうち声明の読み上げは実現しました。

6日後、人質一人の殺害をきっかけにSASが突入、犯人の5人を殺害、一人を逮捕。突入による人質の犠牲者はありませんでした。結果は大成功と言えましたが・・・

建物の間取りを模した施設で突入訓練もしていましたが、実行時の懸垂降下しての窓からの突入はほぼ失敗。急襲成功とはならず、室内のドアにバリケードも築かれて犯人が待ち受ける中への突入となりました。

犯人がその気だったら、人質の犠牲も多数出て大惨事になっていたと思います。

このときSASが携行していたのがH&K MP5。本編映像にもいろんなMP5が映ってました。

ロンドン警視庁側の交渉人を演じたのは「ジャドヴィル包囲戦 -6日間の戦い-」で国連側の現地責任者を演じたマーク・ストロング


以前見た放送大学の「現代の国際政治」でも聞いたことがありますが、イランの多数派はペルシャ人を自認してプライドが高く、少数派のアラブ人を見下していると。本作品はその対立が産んだ事件を描いたもので、これも娯楽的演出は控えめで好印象。

ラストで当時のニュース映像も流れます。

いつものように日本語字幕版で視聴しようとしたんですが、日本語字幕の表示が一拍、間がある感じで遅くてもどかしく、結局吹替版で視聴しました。

声が役者の地声やイメージとも違う声優が多かったんですが、そのうち慣れました。吹替版の翻訳の質は良かったと思います。「politics」を「大人の事情」としたのは気に入りました。