読了しました。映画は子供の頃に一度見たことがあります。断片しか覚えていませんが、無電が偶発的なもの、レースシーンがあったこと、三角関係で男二人が争ったこと?
小説版はかなり前にkoboで購入していたんですが、どうせいまどき読むには地味な内容だろうなと思って少し中を覗いたら予想以上に地味で放置していました(^^;)
最近ちゃんと読み始めたのは、近頃の台風や豪雨被害の報道で今後簡単に平穏な日常が失われてしまう可能性があるという認識が生じていたところへ家族が入院してもしかしたら今までの生活が大きく変わる可能性が出てきたせいでしょう。
物語は・・・ほぼ失われていく日常を惜しむ「だけ」なんですが、それが今は「分かる」ので。
地球温暖化と気候変動ですが、もう坂道を転げ落ち始めてるんじゃないしょうか?
たとえ地球上の生産活動完全停止と内燃機関の完全不使用を今日始めたとしても5年前の気候に戻るだけでも数十年、数百年が必要なんじゃないでしょうか?
アマゾンも燃えちゃってるし。
専門家ではないので適当な勘で言ってるだけですが、結構当たってるんじゃないかと思いますね。
もう地球が保たない(人間が快適に暮らすには)状況なので、月やコロニーに一部の人類と生物種を避難させ、地球の気候が人間が快適に暮らせる程度に安定したときに現在の文明を再開するための物資や技術の温存を目指すために、生産活動は抑制よりも逆に活性化した方が良いかも知れない。
ノアの箱舟計画が完了するまではリソースやマンパワーが必要でそのためには一般大衆と大量消費が必要でしょう。なるべく生き残れるように激しい気候変動に耐えられる建物(例えばドーム型の集合住宅など)を普及させていくとか。
数年前にはあと50年は猶予があるかと思っていたんですが、今は・・・生存圏を争う世界大戦が始まりでもしたら5年や10年で今の文明は何も残せないまま終わるんじゃないかと。