乱歩奇譚
今回はコミカル。前回がきつかったですからねぇ。でも、私個人としても「目には目を歯には歯を」には賛成な方なので。行われた行為を動機や責任能力の有無で有罪か無罪か評価するのは間違ってる気がするんですけどねぇ。
最近「銃・病原菌・鉄」をずーっと読んでるんですけど（とんでも無い大著）、食料生産手段の発達と人口密度と社会の規模の拡大は、社会の構成員間のトラブルの裁定手段例えば「法」の発生と変化も促したわけですが、刑法に関しては人権の平等性という比較的平穏で恵まれた先進国に広まった最近の「流行」によって、動機や責任能力の有無に拠って一部の重犯罪者の自由を保証してきました。要するに「やったもん勝ち」になってます。これは単純に考えて不健全です。
私は前回のラスト（幸子の幸はどこにある・・・と思わずつぶやきましたが）血縁者による「血の復讐」は原初的でシンプルで公平性が高いと思うものであります。（つまり精神疾患などを理由に刑を課さないのはおかしい、と）
ナカムラ刑事、この流れからすると最初のニ十面相、あるいは二十面相の一人だったんでしょうかねぇ。
