Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

トム・クランシー 「レインボー・シックス 1」


PCゲームの「レインボー・シックス」への興味もあって原作小説を図書館で借りて読み始めていますが・・・なんか読みにくいですね。同一人物に対する呼称がいくつもあって、シャベスだったりディングだったりドミンゴだったり、ファーストネーム、ラストネーム、愛称が入り乱れていて・・・それがその場での主観になってる人物で分けたりとか一貫した合理的な理由があればまだ分かりますが、行ごとに違ったりするんで(^^;)


せめて本文の前にある登場人物紹介のところに本名と一緒に愛称も載せておいて貰えればすっきりするんだろうにそれがないので、冒頭のハイジャック犯への対処を読みながら主要な登場人物のイメージを自分の中に作る作業中にこれ誰のことだ?と首をかしげながら読むことになりました。


多分、「レインボー・シックス」以前の作品にでも出ていてトム・クランシー作品のファンなら熟知しているだろうから作者も出版社もこういう粗雑なことするんだろうかなとも思いましたが・・・。


あと、エリート意識が鼻に付くというか・・・敵も味方もはっきりいって俗物という気がしてしまって(^^;)まぁ実際そういう世界なんでしょうが、まず相手を自分より上か下か同等か値踏みする連中ばかり・・・こういう実力主義の世界の小説はあまり読んで来なかったのでより強く感じるのかもしれません。


現実社会でもよほどのお人好しでもなければたいてい初対面の人間を心のどこかで値踏みして自分との相対位置を密かに決めているものでしょう。群れの生き物である人間としては普通かもしれません。が、テロとカウンター・テロの勢力という上下の意識される実力主義の世界を描く作家、トム・クランシーの認識というフィルターを通して見ることで、より露骨に感じられる・・・というところでしょうか。私には少々慣れが必要なようです(^^;)