Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

地獄少女


第1話見ました。原作が少女コミックだけあって、稚拙というか何と言うか。でも、私も子供の頃は「魔太郎がくる」とか「エコエコアザラク」とか割と面白がって読んでましたんで(^^;)超常の力で恨みを晴らすという設定は少年少女に訴えるものがあるんでしょうね。


追記:「なかよし」に連載されているのは原作ではなくて単なるコミック版のようですね。


第1話に限って言えば、死後の地獄行きなんてとても割に合わない復讐だったような気がしますが・・・ドツボにはまった女の子には正常な判断ができないかも知れず・・・またいざというときには何とかなるような甘い考えでいるのかも知れませんね。


地獄少女」というネーミングからし日野日出志のようなドロドロしたものを予想していたんですが、絵的には意外と耽美派。インターネットや携帯電話のメールを小道具に使うあたり微笑ましい?ですが、その昔、「ゲゲゲの鬼太郎」も妖怪ポストだのリモコン・ゲタだの文明の利器のコンセプトを妖怪という古い物と組み合わせて成功した例もあり、読者である現代の少女たちの現実に即した小道具を使うのは常識ですね。


(そういえば、心霊現象に関する幻想には文明の利器が寄り添うように同伴する物でした。古くはカメラが魂を吸い取るだの、3人写った中の真ん中は早死にするだの、霊魂が写真に写りこむだの。電話、テレビ、ラジオから霊の声が聞こえるだの。特定の撮像素子や機構を持つビデオ特有の現象で、ぼやけた羽虫がフライングフィッシュになったり、光球とやらいう現象が心霊現象とみなされたり・・・面白いことに精神分裂病患者は特にこういう日常の中の非日常を知覚するという妄想にとらわれやすいようですね)


でもね、個人的には笹舟を作って川に流すとか木の枝に手紙を結び付けるとか、せっかくだから昔からの異界の概念や異界との交信手段を復活させるような教育的な役割も持って欲しかったなと思います。


子供向けの作品というのは子供が理解できる物だけでできていてはいけないだろうと思ってます。必ず、理解できない物を含めておいて、それが何なのか知りたくなるような仕組みを持っているべきだと思うのです。