Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

贅沢なサラウンド・ヘッドホンとしてのSTAX SRS-3030


以前、MM GEAR 5chやTief Mentor Analogというバーチャルでないサラウンド・ヘッドホンを買ったことがあります。


それぞれ複数のドライバ・ユニット(スピーカー)を持っていて5.1chのサラウンドをヘッドホンで体感できるというものでしたが、どちらもヘッドホンとしては音が悪すぎました。それぞれのチャンネルの音を独立したドライバ・ユニットで鳴らすので5.1chの映画を視聴した場合の音の分離感というのは安物の2chステレオ・ヘッドホンで聞くよりはありましたが、音そのものが引っ込んだ印象のものではっきり聞こうとしたらボリュームを上げねばならず、独特の圧迫感もあって使い心地は悪いものでした。


marantz PS5400のTru Surround機能で生成されたバーチャル・サラウンドをSTAX SRS-3030で聞いてみた感じは、上記のような不満を払拭してくれるものでした。ただ、やっぱりスピーカーによるサラウンドにはかないません。リアの定位がやや不明瞭。


それとふと気づいたのがPCからの高周波ノイズ。小さい音ですがピュウピュウいってます。最初はモデムのノイズをイヤー・スピーカーのコードが拾っているのかと思いましたが(ちょうどモデムの上をコードが這っているので)PCの電源を切ったら聞こえなくなりました。今度PCのノイズ対策をしようかと思います。


実はPCにはPowerDVD 5.0が入っていますが、これにはドルビー・ヘッドホン機能があります。そこでそのアナログ出力をmarantz PS5400経由でSTAX SRS-3030に送ってみたところ・・・聴いた瞬間、ヘッドホン(イヤー・スピーカー)で聞いていることを忘れるほど音場の広がりを感じました。リアの定位もTru Surround以上です。Tru Surroundと比べて音はより小さく、遠くから聞こえているというのが基本的なエフェクトなのでしょうが、それを補うためにボリュームを上げても歪みをたくみに抑えて聞きやすい音にしているとでもいうのか、良い感じです。


ドルビー・ヘッドホンを今まで使わなかったのはもったいないくらいですが、最近ONKYO SE-150PCIを入れるまでは安物サウンドカードやオンボードのしか使ってませんでしたので。


それとmarantz PS5400のTru Surroundでは気になったPCのノイズがあまり聞こえません。キーボードの矢印キーを動かしてカーソルを動かし続けるとジーっという微かな音がするのでノイズは出ているようですが・・・。うーん、不思議。marantz PS5400のTru Surround用のプロセッサ?またはそのときだけ使われるPS5400の回路がノイズに弱いんでしょうか?