Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

Tru Surround


AVアンプ marantz PS5400のヘッドホン出力は普通のstereoとバーチャルサラウンドのTru Surroundを選べますが、今までバーチャルサラウンドには興味がなかったのでほとんど使っていませんでした。


今回、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」をヘッドホンで楽しもうということでDTS 6.1chの出力をPS5400経由のTru SurroundにしてCayin HA-1A+ER-4S、STAX SRS-3030それぞれで聞いてみました。


バーチャルサラウンドを楽しむには、STAX SRS-3030が向いていてER-4Sは向かないことが分かりました。サラウンドの特徴である残響音がER-4Sでは全然出ません。そのせいで空間の広がりが感じられず、中央の人物のセリフ以外の音の定位さえも怪しくなりました。


その点、STAX SRS-3030は開放型であるということが映画にありがちな低音の効果音が変にこもらず、DTSで各チャンネルに割り振られている弱めの効果音を聞き分けやすいという良い方に作用しているような気もします。


たとえばこれはリアの音だろうなというのはSTAX SRS-3030なら迷うことなく分かりますが、ER-4Sではちょっと分かりにくくなるような気がします。これはER-4SをPS5400のヘッドホン端子につないでもHA-1Aのヘッドホン端子につないでも同じ感じでした。もちろんHA-1Aの方がダイナミックレンジが広がる感じを受けますが。


ということで、STAX SRS-3030は映画や大編成のオーケストラなど音場や空間の広がりを楽しむのに向いていて、ER-4Sは室内楽やポップスなどで耳を澄ませて音色やかっちりした音像定位を楽しむのに向いている・・・ような気がします。


ちなみに、私の場合、PS5400のプリアンプ出力をHA-1A、SRM-313それぞれにつないだ場合のボリュームは・・・HA-1Aは9時から10時までだとホワイトノイズが気になりませんのでそこで固定にして音の増減はPS5400で-30から-25db辺りで+−。SRM-313は目一杯右に回して固定して、音の増減はやっぱりPS5400で-25から-20db辺りで+−。それとSRM-313のボリュームは2段になっていて左右のチャンネルの強弱を変えられますが、ER-4S使用時と違って左右の聞こえの違いをあまり感じないので使っていません。


HA-1AはボリュームをMAXにするとハムノイズが盛大に出ますが、上のように10時辺りならER-4Sで聞いても全く気になりません。