- 作者: 氏家幹人
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 新書
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タイムリーというか何というか、フランスで刑務所内で人肉グルメ事件がありましたが、「大江戸残酷物語 氏家幹人」にも山田浅右衛門や肝盗り関連で人肉グルメの話がありました。中でも印象的なのが、幼い主君の疳の虫を抑えるために自分の太ももの肉を自分で切り取って刺身にしてその場で献上した老家臣の話(^^;)
殿様の目の前で自分の腿肉を切り取り、医師に血止めの処置をさせ、自分で箸を使って刺身に盛り付けられても・・・殿様さすがに気味悪がって嫌だというと、卑怯者呼ばわり(^^;)一応口にしたけど吐いちゃったとか。
一種のショック療法になったのか、殿様の疳の虫は収まったらしいです。
こういう人の身体を使った薬を「人部(じんぶ)薬」と言うそうですが、由来はやはりというか中国、と一応なってますが、心臓、肝臓、頭蓋骨、陰部などが珍重され、頭蓋骨の頭頂部は霊天蓋と呼ばれたとか。
明治になるまで使用が禁止はされていなかったというのはショックといえばショック。斬首、晒し首も明治になって中止になったものです。
大江戸死体考―人斬り浅右衛門の時代 (平凡社新書 (016))
- 作者: 氏家幹人
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 新書
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