木村哲人「真空管の伝説」読了。
「真空管の伝説」という表題ですが、主に戦前戦中戦後の日本の無線技術についてです。真空管に直接触れているのは全体の1/5くらいでしょうか。その点では肩透かしを食ったようなものですが、結構面白かったです。
太平洋戦争中の日本の海軍と陸軍それぞれの無線技術への取り組みの違いなど結構詳しくてまるで光人社のミリタリーものの文庫のようです。
万能真空管「ソラ」憧れちゃいます。オーディオに使ったらどんな特性を示すんでしょう。
真空管と戦争といえば「機神兵団」。OVA版を見たことありますが、機神起動時の真空管に電流を流すときの技術者の「コンターク!」(多分、コンタクト)という叫びとブーンという放電のうなり、パリン、パリンと割れる真空管、それと和田薫のBGMが印象的でした。