Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

WaveSpectra for Windows


試しにMuVo^2に添付のCREATIVE Media Source オーガナイザーでフォーマット変換したデータを調べてみました。元データは昨日作ったwaveファイルで、これは6月16日にDVDレコーダーで「チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 アルゲリッチアバド」のCDの第1楽章をリニアPCM形式で保存した(1) DPF-7002(22bit)です。wave化はVirtualDubModで行いましたが、特にオプションを指定せず作ったら48KHz、16bitのものができました。(test(1).wav)


これをMedia Source オーガナイザーで、まずwma 160kbps固定(test(1)_wma160.wma)とmp3 VBR品質100(test(1)_mp3VBR100.mp3)を作りました。MuVo^2で私が常用するであろうフォーマットです。


次にそれぞれをMedia Source オーガナイザーで48KHz、16bitのwaveファイル化して、test(1)_wma160.wavとtest(1)_mp3VBR100.wavを作りました。


で、test(1).wav、test(1)_wma160.wav、test(1)_mp3VBR100.wavをWaveSpectraに読み込んで調べました。


まず1分ほど再生してpeakを比較しました。オリジナルのtest(1).wavは20kHzを境に急激に減少しますが24kHz直前で急に上昇しています。-100db程度ですが。test(1)_mp3VBR100.wavは15kHzでいったん急激に減少しますが、そこから18kHzまで-100db辺りの出力があり、18kHzを境に完全に出力がなくなります。test(1)_wma160.wavでは18kHzでいったん急激に減少しますが、そこから22kHz程度まで-100dbから-90dbの出力があり、22kHzを境に完全に出力がなくなります。これらはまるでtest(1).wavの24kHz直前の値が増幅されて再現されている感じです。これは実際の音楽で言うと冒頭11秒くらいまでの強勢での主題提示部分でピアノが入る直前です。


赤:wave、青:mp3、 赤:wma、青:mp3


これをどう解釈すべきなのかオーディオ初心者の私には確信がもてませんが、test(1)_wma160.wavの方がより高い音(18kHz)までを再現できるのは確かなようです。


test(1).wavの24kHz直前の値が例えば歪みだったとして、それが15kHz辺りにあるのと18kHz辺りにあるのではどちらがいいんでしょう?やっぱりより高い部分で人間の可聴域の外にあった方がよいような気もします。


Media Source オーガナイザーのフォーマット変換では、wma 160kbps固定の方がとmp3 VBR品質100より良いと思います。ファイルサイズは両者ほぼ同じです。215MBのwaveがそれぞれ22MBほどに圧縮されます。


(続き)


mp3では、LAMEというエンコーダーが最良という話も聞きますのでLame Ivy Frontend Encoder ( LIFE )というソフトを使ってtest(1).wavを色々なオプションでmp3にエンコードしてさらにwaveにデコードしてみました。(Media Source オーガナイザーのフォーマット変換でもwave化してみましたが、あまり違いはありませんでした)


作ったのはデフォルトのtest(1)_LAME 128.wav、VBR +MRTHのtest(1)_LAME VBR MRTH.wav、プリセットで最高品質(320kbps)のtest(1)_LAME CBR 320.wav、プリセットでCD品質(192kbps)のtest(1)_LAME ABR 192 CD.wav。


それらをWaveSpectraに読み込んで比較してみました。冒頭30秒程度で比較しましたが、確かに波形がオリジナルにより近い気がします。ただし最高品質(CBR 320kbps)とCD品質(ABR 192kbps)以外は15kHz以上はばっさり切られていました。波形が最高品質(CBR 320kbps)とCD品質(ABR 192kbps)は共に18kHzまで出ており、それ以上は何も出ていません。上記Media Source オーガナイザーのwma 160kbps固定とは違います。最高品質(CBR 320kbps)とCD品質(ABR 192kbps)はpeakを見る限り波形はほとんど同じでした。


 青:wave、赤:mp3(LAME CD品質)


ファイルサイズは最高品質(CBR 320kbps)が44MB、CD品質(ABR 192kbps)が26MB、wma 160kbps固定が22MBです。で、問題は耳で聞いて違いが分かるのか?ということで・・・CD品質(ABR 192kbps)のmp3と、160kbps固定のwmaMuVo^2に入れてER-4Sで聞いてみました。


うーん、全然違いが分かりません。ので、やっぱりMuVo^2用はMedia Source オーガナイザーのwma 160kbps固定でいいや!ということになりました。波形の違いを目で見て分かっていても耳で違いが分からなければ問題無しです。

追記:あとで読み返すとツッコミどころ満載だなぁ。ER-4Sの再生周波数の上限は16kHzなので違いが分からないのは当たり前。