Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

音の比較


Cayin HA-1Aの真空管を交換したらどれくらい音が変わるのか?検証のための下準備をしておくことにしました。


真空管アンプ真空管を換えるんですからケーブルやインシュレーターを換えるのとは違って音が変わるのは間違いないでしょうが、どれほど変わるか・・・聞いた印象で判断できるほど良い耳ではないですし写真やメモリのように正確な記憶力も持ち合わせていないので、プリアウト出力をDVDレコーダーで録音しておくことにしました。当然というか音声記録形式はリニアPCMです。


ボリュームは、アバウトですがモニター用のデスクトップ・スピーカーで聞いた結果、3時の辺りまで回すことにしました。トライオ−ド接続、ウルトラリニア接続、それぞれを録音しました。


ソースはチャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 アルゲリッチアバドのCDの第1楽章にしました。これにした根拠は特にありません。本当は色々なジャンルの色々な音色のものでやるべきなんでしょう。


ついでなので、CDプレーヤー KENWOOD DPF-7002そのものの出力、DPF-7002のデジタル出力をAVアンプmarantz PS5400でデコードしたプリアウト出力もDVDレコーダーで録音しました。


(1) DPF-7002(22bit)
(2) DPF-7002(同軸デジタル) -> PS5400(24bit)
(3) DPF-7002(22bit) -> HA-1A(交換前) トライオード
(4) DPF-7002(22bit) -> HA-1A(交換前) ウルトラリニア


HA-1Aの真空管を交換したらこれに


(5) DPF-7002(22bit) -> HA-1A(交換後) トライオード
(6) DPF-7002(22bit) -> HA-1A(交換後) ウルトラリニア


を加えて、録音結果を聞き比べてみることにします。


DPF-7002のアナログ出力は、内蔵のD/Aコンバーターに22bitオーバーサンプリングされたもの、PS5400のアナログ出力は内蔵のD/Aコンバーターに24bitオーバーサンプリングされたものとみなします。


で、さっき無事にHA-1Aの真空管の交換が終わって(1)〜(6ができたので聞き比べをしてみました。(真空管の交換作業については次項に書きます。今回、出力管は交換せず)結果はDVDレコーダー TOSHIBA RD-XS33の光デジタル出力をPS5400を経由してER-4Sで聞きました。この場合PS5400でPCM録音がまた24bitでデコードされますが、すべての結果を同じ条件で聞いて比較するのだから影響は気にしなくても良いでしょう。


期待した通り、録音された音はそれぞれ微妙とはいえ違いました。なかでも(2) DPF-7002(同軸デジタル) -> PS5400(24bit)
は別格でした。24bitのDACによる違いなのか分かりませんが最もメリハリがあって迫力のある音でした。次はDPF-7002(同軸デジタル) -> PS5400(24bit) -> HA-1Aのような組み合わせで録音してみたいと思います。


さて、HA-1Aの真空管交換の効果ですが、詳細に聞き比べてみないと正確なことは言えませんしどう表現していいのか迷いますが、おおまかな印象としてはクリアになって広がりが増した感じです。もしもこれを生硬な音、いわゆるエージング終わっていない落ち着いていない状態の音と言うなら、私はこちらの方が好みです。今回の録音を保存しておいて、音が丸くなってしまったら真空管を新しい物に交換するというのも良いかもしれません。


しかし、音の違いを言葉で表現するのは本当に難しいですね。今回の録音はDVD-RAMに直接保存しているのでPCにも持っていけますので適当なツールがあれば分析してある程度客観的で有意義な評価ができそうですが・・・。WaveSpectra for Windowsでできるか試してみようかと思います。


DVDレコーダー TOSHIBA RD-XS33も音声DACは24bitなので、これの出力も録音してみたいものです。PCのSE-150PCIに送ってwave形式で録音することになるでしょう。