Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

アニメ色々 「史上最強の大魔王、村人Aに転生する」「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」

「史上最強の大魔王、村人Aに転生する(全12話)」

学園生活で一番最初に主人公にコケにされる貴族のボンボン、後半のOPにも出てくるから何かあるかなと思ったら、引きこもりのアイドルオタのデブになってた(^^;)この作品としては一番の衝撃(^^;)いや笑劇w

後半のリディア絡みで過去に飛ばされた話で、一度、定められた死から免れても歴史の復元力というか修正力のようなもので結局死は免れないだろうという設定・・・どうしても、まゆしーを救えない・・・とかいうのタイム・リープものでありましたよね。

でも、個人的にはそんな歴史の復元力というか修正力のようなものは無いんじゃないかと思ってます。作家にはあった方が話をドラマチックに進められる便利な舞台装置だし、いわゆるタイム・パラドックスを回避しようとしたらある方が都合がいい方便ですけど。

歴史と言ってもたかだか人類史に過ぎないし、偉人だろうが天才だろうが、その生きるべき期間、死ぬべき時を厳守するために人知を超えた何かが干渉してくるとは思えないです。

たとえばエジソンアインシュタインニュートンが生まれなかったとしたら?その発明や発想がのちの人類文明に大きな影響を与えるようなものだったとしても・・・ただ、別の誰かが同じような業績をいつか残す可能性は高いし、ただ、少し遅れるだけかもしれないし、まったく無いままに時が流れるだけかも知れない・・・そういう人類社会になるだけの話。

多元宇宙論メタバースの概念が普及して、時空や宇宙が無限にあり得るという考えに慣れると、歴史なんてものは起きた事象の羅列にすぎなくて、そうあらねばならないという運命や必然性などないと思えてきます。

タイムリープが可能になって過去を変えたとして、例えば過去の自分を殺したり、祖先を殺してしまったりしたら未来の自分は生まれないはずだから、そういうことはできない・・・なにか不思議な力で阻止されるはず、みたいな設定はタイム・パラドックスを回避するための方便ですが、実際には自分が過去にタイム・リープした時点に戻れなければ矛盾は何もないんですよね。

例えば、過去の自分を殺してそのまま元の時点に戻れず、過去にタイム・リープした時点と同じ日時になるまでそのまま生きていたとしたら・・・当然、自分は年取った自分以外に存在せず、タイム・リープした時点(未来)に存在したはずの知り合いもおらず、というかタイム・リープする前の自分のことは誰も知らず・・・だってその事象は過去の自分が死んだせいで起きなかったわけだから。

「勇気爆発バーンブレイバーン」がさらっとそれをやってましたよね。タイム・リープで過去と往復できたとしても過去を改変する前と完全に同じ時点、時空には戻れないだろうという。

あえて言うなら、戻れるかも知れないけど、戻れないかも知れない、でもそれは何も意味しない。本人には重要なことかも知れないけど、そのために動いてくれる神とか歴史の番人みたいな存在はいない。

同じ時空に自分が複数存在し得ないという設定も、あれば作家には物語を作る道具になるけど、多分、無いんじゃないかな。昔のSFだと時間を逆行させたり時間の流れを遡るにはエントロピーの増大を逆転させなければならず、そんなことは反物質にしか出来ないだろうから、反物質存在の自分がもうひとりの自分と接触したら対消滅反応でこの宇宙が終わるとか大爆発が起きるとか・・・ありましたよね。

まあでも、そうはならないんじゃないかな。

リディアの死だって・・・死ぬまでに色んなことをしたとしてもいつかは死ぬわけで、その色んなことも人間にしか意味を持たないわけですよ。たとえ全人類に影響するような事柄だったとしても、人間にとってしか意味を持たないことのために歴史の復元とか修復とか揺り戻しとか・・・あるわけないと思う(^^;)歴史を神格化しすぎというか、歴史が実体を持つものと錯覚しているに過ぎないというか・・・

ジパングの最後の「みらい」のクルーの中に主人公自身がいなかったというのは、そういう、タイムリープする前とは違う別の時空、別の世界線の自然な時間の流れというか事象の積み重ねの結果に過ぎないということで。

「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する(全12話)」

これ、タイトルの「悪役令嬢」いる?(^^;)

タイトルに「悪役令嬢」を含む転生モノが複数存在していることは知ってますけど、なんだろう・・・過去に大ヒットした「悪役令嬢」モノがあったからそれにあやかろうという出版社や担当の意向でこうなった?

ループ7回目というのは6回転生してきて5年間ずつ生きた間の知識や経験を、将来起きるはずの戦争回避のために駆使しているという点では意味があったと思います。

これも原作者女性で女性のための作品だと思いますが・・・これは好きかも。面白かったし、絵が良かった。

感心したのは、自分を拉致監禁した弟殿下に、その拉致監禁のやり方の甘さについて主人公がダメ出しするという(^^;)シュールな場面で、拉致監禁されていた場所から何人も倒しながら脱出するさまを映像として描いていてしかもそこそこちゃんとしたアクションになっていて、動画も最近見たアニメの中では多い方だし。

よくある魔法陣出して魔法でバーンというキャラが動かない、動画が少ないとかいうシーンはもう食傷気味なんで(^^;)

なんだかんだ言ってキャラデザインが一番気に入りましたよ。

戦争回避のために使った転生知識のチートに関しては・・・天才の発明品「火薬」を一時的に花火に転用してみても、いずれ戦争の道具として使われるようになるのは時間の問題でしょうけどね。次は毒ガスでも出てくるのかな?

マニキュアは・・・爪紅とか顔料を使うものなら納得できたけど、植物由来の染料は・・・色鮮やかにするのは難しい気がするんだけど。ましてやツヤとか・・・天然の樹脂を混ぜるとして石油由来の有機溶剤無しに実現できる?

ガラスの小瓶もちょっと気になりました。安価に供給するために大量生産するには・・・石油、石炭が普及しているように見えなかったんで、森林伐採で得た木材を燃料にして加工に必要な熱源にすると・・・多分、森林資源はあっという間に枯渇すると思う。とか気になることはありましたが、続きを見たいと思いました。


この作品もそうですけど、ダンスシーンが見事な作品、最近多いですよね。「無職転生」も印象に残ってますけど、あれは全体にできが良かったですが・・・ダンスシーンだけその作品に似合わないクオリティだったりってのがあるような気がします。

ダンスシーンが得意なキーアニメーターがいるのか、3DCGIのモーションが売られていてプレビズを3Dで比較的簡単に作れるのか・・・?


その他、転生したらスライムだった件 第3期」ラミリスの喋り方、なんか癖になる(^^;)最初はウザいと感じたけど(^^;)

個人的には「まあね、まあね」とかがなんか好きでw