NHKスペシャル メルトダウン6
再現ドラマって嫌いだったのでこのシリーズ見たのは初めてだったんですが、ドラマよりも肉声や実資料、分析などの方が比重が高くて面白かったです。
危機管理の司令塔は長時間極度の緊張を強いられ、睡眠不足や疲労の蓄積で適切な判断が遅れたりを誤る可能性もあるので人工知能のサポートが必要かもしれませんね。
せめて危機対応のマニュアルを統合して状況に応じた適切なアドバイスを即座にできるようなエキスパート・システムくらいは。
1号機炉心が冷却水で冷却できていない可能性は、柏崎刈羽刈羽原発の担当者から指摘されていたものの福島原発との直接的な横の連携がなかったために東電本社にはその指摘が上がっていたものの、東電本社から福島原発への指摘が不十分だった上に、3号機の水素爆発の危険性が高まっていたせいで吉田所長の関心が3号機に集中してしまっており冷却不十分の兆候を見落としていた。
サイエンスZERO
チェルノブイリ原発で放射性物質を封じ込めている石棺(鉄材+コンクリート)の崩壊に備えて巨大なドームで覆ってしまおうというプロジェクト。
覆うことに成功したものの、放射線レベルが高すぎて石棺を除去して廃炉を行う目処は全く付いていないという・・・。今回完成したドームも100年すれば崩壊してしまう一方で放射能の半減期がおよそ2万年・・・これもロボットとか使わないと無理っぽい。
次回はチェルノブイリと福島の環境調査。
その他、番組タイトル忘れましたが・・・福島原発事故後北西の平野部に集中してしまった放射性物質の影響下で飼育されている牛たちの話題。放牧地の空間放射線量はかなり低くなっているものの、地面に関してはまだ高い所低い所、様々で酪農できる状態にはないらしい。また牛たちは去勢などされているので、世代を超えた放射能の影響を調べることはできない。牧場主もまだ継続的な牛の管理ができないので、環境悪化によるウィルス性の白血病で死ぬ牛も出ている・・・など。