Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

里山

NHK 映像詩 里山 森と人 響きあう命」

祖父母の家が甲信越の山の中にあったので久しぶりに懐かしい雰囲気に浸れました。今ではゴルフ場になってるくらい広い畑があって隣近所同士も数百メートルも離れていて高低差まである場所でした。モウセンゴケ、沢蟹などは小学生低学年ころまでは普通に見られましたが、急速に姿を消してました。別に開発が進んだわけではなくて不思議でしたが、今思うと逆に過疎が進んであちこち用水路などの水周りの整備が滞ったせいだったなと。人手が入らないと成り立たなくなる良い環境というのもあるんですね。


この作品も人の手が入ることによって何百年も維持されている環境、里山についてです。ナレーションにある「森と人の契約」などというのは人間側からの勝手な思い込みでしょうが、それでも人手が入らなくなればカオスに飲み込まれて木漏れ日が適度に振り注ぐ環境は失われて鬱蒼とした森になり育たなくなる植物や住処を追われる生き物は多いでしょう。蜂蜜、おいしそうでした。

「FNSドキュメンタリー大賞 イヌとバリケード〜過疎の人里に残された「未来」」

これを見ると上記の滋賀県やうちの田舎がどれだけ恵まれていたことか・・・。サルや鹿の食害に悩む過疎の農村の現状。高知県などで自分たちで使う程度の農作物を育てている農家で、数十匹のサルの群れに作物を荒らされる被害に遭っていて「モンキードッグ」と呼ばれるサルを追い払うために訓練された犬・・・とはいっても、特別な訓練というよりも飼い主のいうことを聞くようにする普通の訓練のようにしか見えませんでしたが。それというのも訓練で実物のサルにどう対処するのか見せてなかったので・・・。多分、動物愛護に問題があるような場面になったんでしょうね、やっぱり(^^;)


「モンキードッグ」を使わないところでは防護柵を集落の周りに張り巡らせて人間を囲ったり、畑の周囲に電気柵を作ったり・・・駆除ではなく人間たちが囲いの中で暮らすことを選んだようですが、柵を壊して入り込むケースもあるようですし。


エアガンとかで撃ったりしたらやっぱり問題あるんでしょうねぇ。困ったものです。動物愛護の人達はこういう農家の人には他所へ移ったら?とか言っちゃうんでしょうかねぇ???番組にはそういう問題が一切描かれていなかったので色々と疑問があるんですが・・・「モンキードッグ」もサルを追い散らすだけで効果がどれだけ持続するものか・・・その後の追跡取材もして欲しいと思います。