第11話 「遠い隣室」。面白い趣向でした。野良猫の話はひとごとじゃありません。私の場合は他にちゃんと飼ってくれる人がいれば、去って行っても構わないと常々思ってるんですが。
猫の写真だらけの部屋が、地獄流しになった女の純粋な一面を伺わせて切ないですな。ムルと言えば夏目漱石の「吾輩は猫である」に影響を与えたホフマンの「牡猫ムルの人生観」。地獄行き決定の二人の女の間でこの猫が果たした皮肉な役割を考えるとその無邪気さも残酷に思えますねぇ。まことに猫らしい。
メガネの女性のCVも気に入ったし演出も含めて色々と印象に残る回でした。