恐るべき欧州戦―第二次大戦知られざる16の戦場 (光人社NF文庫)
- 作者: 広田厚司
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: 文庫
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現在読んでいるのが、これ。光人社NF文庫の一冊です。これは面白い。
まず英国のダブル・クロスと呼ばれる二重スパイの活動。英国のMI5、MI6が優秀なんでしょうかドイツから送り込まれるスパイの多くが捕まっては英国のために欺瞞情報をドイツにもたらすために使われ、「バトルフロント 戦略大作戦 VOL.07」でも描かれたようにノルマンディ上陸作戦は、ドイツの情報部と軍上層部に連合軍のオーバーロード作戦の上陸地をカレーだと信じ込ませたことが成功の要因のひとつ(オマハ・ビーチはひどいことになってましたが)でしたが、これにもダブル・クロスの働きが有功だったようです。
特に面白いと思ったのは、寝返ったスパイではなくて反ナチ、反共という自己の信念によりたった一人でドイツ軍を騙す一人芝居を始めたガルボという人物。イギリスの諜報機関に協力を自分から申し出たにもかかわらず相手にされず、たったひとりでドイツ軍を騙し、弄んだという騙しの天才のような人。これ、映画にしたら絶対に面白いと思うんですけど、もう存在するんでしょうか?スペイン人だというんですが、何となくイメージがピーター・セラーズに重なってます(^^;)
ところで、これ図書館で借りてるんですが、所々赤のボールペンで書き込みがありまして、ビックリマークとかカッコとか・・・いい加減にしろ!と言いたい。自分の物と他人の物の区別がつかないガキですか!?
公共物はあなた一人のものではありません。大事にしましょう。あなたが感銘を受けた点を強調されても、後から読んだ私は迷惑なだけです。麻生さんの「毒チワワ」にあやまれ、ゴルァ!!
ちなみに「バトルフロント 戦略大作戦 VOL.07」には、「アルンヘム大空挺作戦」も収録されています。マーケット・ガーデン作戦、映画で言うところの「遠すぎた橋」です。「遠すぎた橋」は失敗した大作映画の代名詞みたいなものですが(^^;)私は結構好きです。