これは良い本ですねぇ。とはいえ他にアレキサンダーを扱った専門書を読んだことはないので、先日読んだ「世界の戦争（７）ナポレオンの戦争」との比較になりますが、変化球的な独自の視点からの論文集ではなくて時系列に沿った直球の歴史書なので分かりやすいと言うか。
古代の英雄のことなので史実かフィクションか定かではないエピソード、その曖昧さ故に？ロマンを感じます。自分を暗殺するようペルシャ側から買収されていると側近から警告されている医者からの薬を受け取って面と向かって服用する場面とか、宿敵ダリウス三世の無残な死に様とそれを悼む姿とか・・・。
そういえば昔映画の「アレキサンダー」観ましたけど・・・あれはひどかったなぁ。アンジェリーナ・ジョリーの妖婦っぷりと男同士が見つめ合う怪しい雰囲気の気まずさしか覚えてない(^^;)
