Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

ジョン・エリス「機関銃の社会史」

19世紀以降、アメリカで相次いで生まれたガトリング、マクシム、ルイス、ブローニングを始めとする機関銃に焦点を当てた軍事技術と社会との関わりについての本です。小論をまとめたもののようで内容が重複していて読みにくいんですが・・・


第一次世界大戦以前の段階では機関銃がなかなか正規の軍隊に採用されず、植民地での未開部族の虐殺(鎮圧)にまず使われたりして少数の兵力で多数を制圧できることが一部で認識された程度。またやっと採用されても、騎兵や歩兵の銃剣突撃を伝統とする保守層の無視や軽侮によってなかなか有効利用されなかったり。


この辺り、第二次大戦の初期、ナチスドイツやソ連以外の大国の軍隊(特にフランス)が戦車を機甲部隊として活用せずに歩兵の支援とか機動性のある砲兵として日陰者扱いしていた事情に似てますね。