植物が食害などから身を守るために蓄積している二次代謝物が人間の病気に効く薬効成分となっている話。アメリカチョウセンアサガオ、ゲンノショウコ、ヒキオコシ、ステビア。
カドミウムなど有害物質が広く土中を汚染している場合、タバコなどが土中から吸い上げて細胞内の液胞に蓄える性質を利用して、カドミウムをタバコに吸わせて土を浄化させた後で収穫、乾燥、燃焼、灰化してからカドミウムを抽出してニッカド電池の原料などに再生する話。ファイトレメディエーション。
太陽光の弱い海中でも効率よく光合成を行う藻類の遺伝子に着目。スサビノリの遺伝子をゲノム解析が完了しているシロイヌナズナに組み込んだところ、3割から4割も大きく成長。光合成の効率が上がっているだけでなく光合成の処理スピードが30%上がった。
植物が海から陸に上がる進化の過程で捨ててしまった能力が系統樹的に原始藻類に近い紅藻類のスサビノリにはまだあったという話。
遺伝子組み換えに関しては不用意に拡散しないように注意が払われているようですが・・・意外にオープンな環境に植えられているので驚きました。もっとビニールハウスとか実験棟の奥まった場所かと思ったら・・・センサーと鍵程度では盗もうという意図を持った者を阻止できないだろうし、雌株だけで繁殖できない環境とはいえ媒介するものがあったら？と思うんですが・・・実際はあれで十分なんでしょうかねぇ。
茶道で使われる茶筅の素材の淡竹（はちく）が少なくなってきているがクローンで何とかなるかもという話。
植物由来のセルロースを使った新素材。厚さ数ミリ？の鋼鉄板が折れ曲がってしまう2.6kgの加重でもしなる程度という強度と柔軟性をもつ。鋼鉄よりも重量は軽いという話でしたが厚みは？ちょっと厚いように感じました。
この手の話で思い出されるのがドラゴンスキン・アーマー。RPGのアイテムじゃありません(^^;)セラミックの鱗状の防弾アーマーで驚異的な防弾性能を持つ上に軽くて柔軟性もあるんですが、米陸軍に売り込んだけどダメだったという。
http://www.pinnaclearmor.com/body-armor/dragon-skin.php
