ワットチェッカーを購入したのでとりあえずXbox360に関してだけリトライです。
ワットチェッカーはリアルタイムに電力を表示してくれますのでイベントごとの計測ができました。
待機電力 2W
Xbox360を冷やすファン動作時 5W
ダッシュボード 147W
「Rainbow Six VEGAS」起動直後 157W
「Rainbow Six VEGAS」チェックポイントロード直後 173W
またXbox360起動時に瞬間的には207Wという表示もありましたが、まあ概ね200W以下だということでほっとしました(^^;)でも、やっぱりうちのはZephrであってFalconではありませんでしたね。
ところでこのワットチェッカーは色々な表示モードがあって電力も有効電力(W)だけでなく皮相電力(VA)と力率(PF)も分かります。それでエコワットの赤い彗星ばりの通常の3倍の電力表示の謎が少し分かったような気がします。
エコワットの説明書には注意書きがいくつかあって、その中に「電圧は100V、力率は1(100%)に固定で計算されています」というのがあります。(実際の表記は「100V」でなく「100W」と誤植)ピンとこなかったんですが、エコワットと併せて自作の電流計を作って詳細に計測された方のサイトに答えがありました。(http://www.kt.rim.or.jp/~wataru00/Atomic/wattage-measure08.html)や(http://www.kt.rim.or.jp/~wataru00/Atomic/wattage-measure.html)
ワットチェッカーによればうちの電圧はこの方と同じく103Vでした。そして上記計測のうちいくつかの力率を合わせてみると(それぞれ、電圧 有効電力 皮相電力 力率)
Xbox360を冷やすファン動作時 103V 5W 10VA 0.50PF
ダッシュボード 103V 147W 217VA 0.70PF
試しに「Xbox360を冷やすファン動作時」で次のような計算をしてみます。皮相電力 × 1.03 × (1 ÷ 力率) = 10 × 1.03 × (1 ÷ 0.50) = 20.60
次に「ダッシュボード」で同じく、皮相電力 × 1.03 × (1 ÷ 力率) = 217 × 1.03 × (1 ÷ 0.70) = 319
Xbox360の「ダッシュボード」などはエコワットの計測値とはまだかなり差がありますが、「電圧は100V、力率は1(100%)に固定で計算」に合うように補正(力率は100%になるように、電圧は100Vに対する割合で)すると254W超の表示が出て来ることが分かりました。
普通は皮相電力に対する有効電力の割合が力率らしいので、皮相電力に力率の補正をさらにかけるというのはおかしいのでエコワットもそのようなことはしてないとは思いますが・・・電圧に関してもワットチェッカーの皮相電力自体が103Vに実効電流をかけたものでしょう。
「Xbox360を冷やすファン動作時」などは偶然なのかエコワットの計測と合致しました。
ちなみに「8Wの蛍光球」と「60Wの白熱球」では
8Wの蛍光球 103V 8W 14VA 0.50PF
60Wの白熱球 103V 62W 61VA 1.0PF
で、やはり少なくとも力率100%の物ではエコワットも正しい値が出ていました。なのでエコワットではコンセントの電圧が100Vで力率が100%近い電気製品は正しい消費電力(有効電力)が分かるけれどもそれ以外は結果は正しくないということのようです。
ワットチェッカーは概ね正しいようですが、消費電力を一般家庭で測るというのは難しいことだったんですね。一般家庭では電力会社の月々のメーターと電気代だけ気にしていればいいということなんでしょうか。