水ガラスも届きました。「ケイ酸ソーダ 3号」。1号と3号が購入できますが1号は粘度高めでハチミツ状。3号が水っぽくて筆塗りに適しています。近所の薬局で取り寄せてもらって1400円でした。
臭いはセッケンのような甘ったるいもので指につくとヌルヌルします。さすが、洗剤などの原料になるだけのことはあります。水やぬるま湯で薄めたり洗い流すことができます。また少し蒸発させることで粘度を高めることもできます。
まずジャンクの古い真空管に塗りましたが、はじいてしまってノリが悪いです。これは想定外でした(^^;)が、薄塗り->少し乾くのを待ち->薄塗りを繰り返したり、ある程度厚塗りを覚悟して筆で載せておくと何とか表面についてくれます。
比較的新しい真空管でIPAで表面を叩くようにクリーニングしてから塗ったところ少しノリが良くなりました。Phillips 6189Wだけは、ガラスの表面はさらに水ガラスをはじいてしまいますがプリントの顔料そのものの上には載ってくれました。ちょうど文字の上にだけ載るような感じで逆に都合が良かったんですが、他の真空管は新しいのも古いのもはじいてしまいます。
3号は1号よりも硬化が早くて2〜3時間。薄塗りしたものでは1時間以内で乾いてきて指で触っても大丈夫でした。
念のために2時間放置してから、真空管防振用リングを装着したのが写真の物です。
水ガラス ケイ酸ソーダ(ケイ酸ナトリウム)は、ガラス、陶磁器の原材料にも含まれることからその接着剤に適していたり、高熱に耐え透明度も高いので耐火コーティング材としても使えるそうです。厚塗りすると乾いて硬化するまで時間がかかる点が難点ですけど。
また水溶液はアルカリ性なので酸を中和するのにも使えたりするかも知れませんね。
3号を水か水性塗料の溶剤で薄めてエアブラシで吹いたら、プラモやフィギュア、エアガンのコーティングに使えませんかね?
少なくとも意図した真空管表面保護の役割は十分に果たしてくれています。真空管防振用リングを着けたり外したりしてもプリント剥がれません。
追記:薄く塗った部分に防振用リングがかかると水ガラスがパリパリはがれてきます・・・注意が必要かも
追記:真空管表面に水ガラス塗るのやめた方がいいかもしれません(^^;)乾燥が完了した状態では透明だったんですが、実際に使用した所、熱のせいか塗布した真空管表面に水分や油分などが残っていたせいか白く細かな泡を吹いたような状態で非常に見苦しいです。こんな状態では遅かれ早かれ剥がれて来そうですし、剥がれる時にプリントの塗料も一緒に剥がれてくるような気がします。失敗でした。 2007.01.03