マルゼン ワルサーP99FS に標準でついているサイレンサー P99BAAS MS-1の消音効果というのはメーカーによれば75%、ArniesAirsoft.co.uk(http://www.arniesairsoft.co.uk/?filnavn=/reviews/maruzen_p99_tac3/maruzen_p99_tac3_review.htm)というサイトの検証によれば、正面で60%、側面で70%だったそうです。
KM企画のマイクロサイレンサーは長さ56mmと短いものですが、メーカー(http://www.head1950.com/page002.html#lcn002)によればガス放出音のみ約60%の吸音率だそうです。
マルゼンとArniesAirsoft.co.ukとKM企画の数字を同列に比較できるのか不明ではありますが、実際に使った感じでもMS-1と較べるとマイクロサイレンサーの方が発射音は大きく感じます。当然、私が聞いているのはガス放出音に加えてP99本体の動作音が混ざった物です。音質は両者共に高い音の成分が少なくなっている印象は受けます。
できれば短くて取り回しの良いマイクロサイレンサーを常用するために消音効果を高めたいものです。
いくつかサイトを見てサイレンサー内の吸音材の内径を狭くするのが効果的らしいと分かりましたが、現在の吸音材の内側に他の素材を充填して弾道を阻害しないクリアランスを確保するのは簡単ではなさそうです。
とりあえずサイレンサーの入口と出口に細工をしてみることにしました。
マイクロサイレンサーは実測で外径:23mm、内径:約10mm(9.9mm?)。その内部の吸音材は外径:約20mm、内径:約10mm。サイレンサー・アダプター(CAW 逆ネジ)は実測で内径:7mmでした。
ということは、入口は7mm、出口は7〜10mm。出口の方は弾道を阻害しないように適宜調節ということで。単純に外側の直径:20mm、内側の直径:7mmのドーナツ型の紙を切り出して吸音材に固定することにしました。
パソコンのドロー系ソフトでデータを作りプリントアウト。デザインナイフで2枚切り取って吸音材にメンディング・テープ(試しなので)で固定しました。そして念のために、出口側の紙には十文字に切り込みを付けました。例えBB弾の弾道がぶれてぶつかっても勢いに流されて跳弾が起きにくい様にと。
さて、その結果ですが・・・良好です。ドーナツ型の紙ダンパーをつけた方が明らかに発射音は小さくなりました。また、2マグほど撃ちましたが、出口の紙にBB弾が触れた気配はありません。
ただし・・・うちのP99FSにはLayLaxのバレルスペーサーを取り付けているのでバレルのぶれが小さいかもしれません。正直なところ、射程距離3mほどのお座敷プリンキングではバレルスペーサーのありがたみというのはあまり感じていませんけれども。取り付け以前も以後も良い集弾性を示していますので。
ということで、紙ダンパーでも十分実用的だと思いました。これを例えば、「型想い」で型を作ってシリカ系接着剤を流し込んでダンパーを作れば紙よりも丈夫で水濡れにも強い物が作れるかもしれません。