Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

U・ボート ディレクターズ・カット

http://posren.livedoor.com/a/advanced_ww2006/detail-26319.html


劇場公開版は劇場とビデオ、TVオンエアと3回くらい見ていますが、ディレクターズ・カット良いです。長いことは長いんだけど、冒頭の乱痴気騒ぎとトムセンのエピソード、機関長の8時間の修理の激闘(幽霊のヨハンではなく)があってこそ、嵐の海での僚艦(トムセン)との邂逅が嬉しいし、海底からの脱出の喜びと帰航したドックでの爆撃による撃沈の虚しさ、死んでゆく優秀な乗組員の無念さなどが活きてきます。


劇場公開版では幽霊のヨハンが機関室で活躍したような印象を受けていましたが、実は全然違っていてヨハンの浸水が止まった報告のあと8時間も機関長が修理していたとは・・・。


でも、劇場公開版でヨハンのエピソードを活かした編集にしたのもうなずけます。全長3時間半。しかもホ・ン・ト・ウはもっと長い?全6話?うーん、見たい!


今見ても艦内の様子など良くできてます。(Uボートの実物を見たことはありませんが(^^;))吊り下げられた懐中時計や、コップの中の液体、シェード付きのライトなど傾きについつい注目してしまいます。確か当時日本で公開される前から何かと話題でNHKかなにかで撮影風景がちょっと流れてましたが、船体を輪切りにしたようなセットを人力で傾けていたような。それと艦橋中心の水上シーンはセットで背景は合成だったと思いますが・・・とても模型やセットで作ったようには見えないリアリティーでした。「ローレライ」も「U-571」も「Uボート」と較べたらもうお話にならないくらい。


さらに「Uボート」といえば音。今回もPC(SE-150PCI)->PS5400->RSJ-HP680で視聴しました。5.1chドイツ語音声ですが、頭上の駆逐艦爆雷、周囲でゴボゴボと音を立てる海水の量感、水圧による船体のきしみ、いつもどこかでピチョーン、ポチョーンと音を立てるしずく、艦長のベッドと聴音機の周囲で聞こえる時計が時を刻む音。


などなどこれはぜひ5.1chで聴いて欲しいし、AVアンプにつないだRSJ-HP680でなら満足できると思います。いや実際、なかなか良い音で映画鑑賞には十分です。


ペーターゼン監督の最高傑作はやっぱり「Uボート」でしょうね。他はあんまり・・・なので(^^;)