ところで「TOPGUN」はPC->PS5400(AVアンプ)->RSJ-HP680で視聴しました。PS5400などのAVアンプでは各スピーカーの距離を設定できますがこれはディレイの設定でもあるわけで最小の30cmから最大9.0mまで30cmごとに変更可能です。
RSJ-HP680での場合、最小30cmではフロントとリアの定位が全く同じになってしまい、テスト用のノイズの再生ではリアの再生なのにフロントも一緒に鳴っているように聞こえました。1.2m辺りから距離感が出始めて3.6m辺りが自然な音で距離感もあるように思いました。これは個人差があると思いますが、あまり距離を大きく設定すると残響のせいかこもって聞こえ音質も不自然に感じました。
このような設定ができない一般のPCのサウンドカードでは、5.1chサラウンド・ヘッドホンを効果的に使えないと思います。バーチャルサラウンド・ヘッドホンにも劣るといわれる理由はこの辺にあると思います。ボリュームでフロント/リア/センターなどの音量を変えられるものが多いのですが、サラウンドで重要なのはディレイであってボリュームだけではその代わりをするのは難しいと思います。
5.1chサラウンド・ヘッドホンを買ったのはいいけど、がっかりしたという人はAVアンプや各チャンネルのディレイを調整できる割と高級なサウンド・カードを購入すると印象がかなり変わるかもしれません。ドライバやソフトで可能な場合もあると思います。